(2002年11月14日に中国共産党第16回全国代表大会で採択)
中国共産党第16回全国代表大会は、江沢民同志が15期中央委員会を代表しておこなった報告を批准する。報告はわが党が新しい世紀においてどのような旗を掲げ、どのような道を歩み、どのような目標を達成するかなどの重要な問題について深く掘り下げて解明し、わが国の改革開放と社会主義現代化の建設について全面的な配置をおこない、これはわが党が全国各民族人民を結集させ、率いて、新しい世紀、新たな段階において引続き奮起して勇往邁進するための政治宣言と行動綱領である。
大会は、報告が確定したメーン・テーマは時代の流れに順応し、党の心意と民意に合致するものである、と考えている。全党はケ小平理論の偉大な旗じるしを高くかかげ、「三つの代表」という重要な思想を全面的に貫き、過去を受け継ぎ、未来を切り開き、時代とともに前進し、いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げ、社会主義現代化の進捗を速め、中国の特色のある社会主義の事業の新しい局面を切り開くために奮闘しなければならない。大会はわが党は必ず時代の流れの先頭に確固として立って、全国各民族人民を結集させ、率いて、現代化の建設を推し進め、祖国の統一を完成し、世界平和を擁護し、ともに発展することを促進するという三つの大きな歴史的任務を達成し、中国の特色のある社会主義の道に沿って中華民族の偉大な復興を実現しなければならない、と強調した。
大会は第15期中央委員会の活動を高く評価する。第15回全国代表大会いらい、江沢民同志を中核とする党中央は全党および全国各民族人民を指導して、非常に並々ならぬ過程を経て、改革・発展・安定、内政・外交・国防、党を治め、国を治め、軍を治めるなど諸方面において、いずれも大きな成果を収めた。第15回大会および第15回大会いらい中央がおこなった諸般の重要な政策決定は正しいものであった。われわれが勝ち取った成果は今後における党と国家の事業の発展のためにより一層確固とした基礎を打ち固めた。
大会は、15期中央委員会が13期4中全会いらいの13年間における偉大な実践についておこなった総括に同意し、党が人民を指導して中国の特色のある社会主義を建設するうえで必ず堅持しなければならない基本的経験に一致して賛同するものである。大会は、これらの経験、そして党創立いらいの歴史的経験と結びつけて要約するならば、それはわが党が必ず終始、中国の先進的生産力の発展の要請を代表し、中国の先進的文化の前進する方向を代表し、中国のもっとも幅広い人民の根本的利益を代表しなければならないということである。これは社会主義を堅持し、発展させるうえでの必然的な要請であり、わが党が艱難困苦を乗り越えて模索し、偉大な実践を続けてきた必然の結論である。全党は党の基本的理論、基本的路線、基本的綱領と基本的経験を貫くことを堅持し、諸活動をいっそうりっぱに成し遂げなければならない。
大会は「三つの代表」という重要な思想をマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、ケ小平理論とともにわが党の指導思想として確立することに一致して同意する。「三つの代表」という重要な思想は、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、ケ小平理論を受け継ぎ、発展させたものであり、現代における世界と中国の発展、変化が党および国の仕事に対する新しい要請を反映したものであり、党の建設を強化し、改善し、わが国における社会主義の自己完成と発展を推し進めるための強大な理論的武器である。終始「三つの代表」を貫くことは、わが党の立党の本であり、執政の基礎であり、力の源である。全党の同志は、肝じんかなめは時代とともに前進することを堅持することであり、核心は党の先進性を堅持することであり、本質は民のために執政することを堅持することであるという根本的な要請をしっかりとつかみ取り、「三つの代表」という重要な思想を貫く自覚と確固不動さをたえず増強しなければならない。
大会は、21世紀の最初の20年は、わが国にとっては必ずしっかりとつかみ取らなければならない、そして大いに為すところのある重要な戦略的チャンスにみちた時期であることを指摘する。大会は報告が提起した、いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げるという奮闘目標に同意し、この奮闘目標を提起することは、全党および全国各民族人民の力を結集して、社会主義の現代化の推進を加速するうえで、非常に重要な意義がある、と見ている。この目標を達成するには、発展においては新しい発想がなければならず、改革においては新しい突破がなければならず、解放においては新しい局面がなければならず、諸活動においては新しい措置がなければならない。
大会は報告の中のわが国の経済、政治、文化の建設と改革についての配置に同意する。大会は次のように強調する。発展ということを党の執政と国の振興における第一の重要任務とすること。あくまでも経済の建設を中心として、たえず社会的生産力を解放し、発展させ、社会主義の市場経済体制を充実させ、科学・教育による国の振興と持続可能な発展の戦略を堅持し、経済構造の戦略的調整を推し進め、工業化を基本的に達成し、情報化の推進に大いに力を入れ、現代化の建設を加速し、国民経済の持続的で快速かつ健全な発展を保ち、人民の生活水準をたえず高めなければならない。必ず四つの基本原則を堅持するという前提のもとで、引き続き積極的かつ穏当に政治体制改革を推し進め、社会主義の民主政治を発展させ、社会主義の政治文明を建設し、社会主義の法治国家を建設し、民主的で団結した、生気はつらつとした、安定して調和のとれた政治的局面をうち固め、発展させなければならない。必ず社会主義の文化の発展に大いに力を入れ、社会主義の精神文明を建設し、民族精神を発揚し、はぐくみ育て、思想・モラルの建設の強化に確実に力を入れ、教育および科学の事業の発展に大いに力を入れ、文化の革新を積極的に推し進め、中国の特色のある社会主義の文化の魅力と訴求力をたえず強化しなければならない。大会は、強固な国防を築き上げることは、国の安全・統一を守り、いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げるうえでの重要な保障であると考え、報告の中の国防と軍隊の建設についての配置に同意する。大会は、「平和的統一、一国二制度」の基本的方針と現段階における海峡両岸関係の発展、祖国平和的統一のプロセスの推進についての8項目の主張を堅持し、祖国の完全な統一を最終的に実現しなければならない、と強調する。
大会は報告の中の国際情勢に対する分析と打ち出した対外活動の諸方針に同意し、終始変わることなく独立自主の平和外交政策を実行し、各国人民とともに、全人類の共同の利益を擁護し、世界の多極化を促進し、さまざまな形の覇権主義と強権政治に反対し、世界の平和と発展という崇高な事業をともに推し進めることを強調する。
大会は、いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げ、社会主義の現代化の推進を加速するには、必ずいささかもゆるむことなく党の指導を強化し、改善し、党の建設という新たな、偉大なプロジェクトを全面的に推進しなければならない、と強調する。党が党を管理し、厳格に党を治める方針を堅持して、党の思想、組織、作風の建設を推し進め、全党のマルクス主義の理論的水準をたえず高め、党の執政能力の建設を強化し、党の階級的基盤を増強し、党の大衆的基盤を拡大し、党と人民大衆の血と肉の結びつきを終始保ちつづけなければならない。旗幟鮮明に、いささかも揺るぐことなく反腐敗の闘争を深くおしすすめていかなければならない。
非常に不安寧な世界に直面し、なみなみならぬ困難に満ちた重い任務に直面して、全党の同志は必ず憂国の意識を強め、治にあっても乱を忘れることなく、日ましに激化する国際競争によってもたらされるきびしいチャレンジを冷静に見てとらなければならず、前進途上の困難とリスクを冷静に見て取らなければならず、いっそう大局を念頭におき、いっそう団結を大切にし、いっそう安定を守らなければならないと大会は要求している。
大会は、全党の同志と全国各民族人民が、党中央のまわりにかたく団結し、すべての人が心を一つにして、発奮して強きを求め、中国の特色のある社会主義の事業をたえず前へと推し進め、われわれの幸せな生活とうるわしい未来をともに創り上げることを呼びかける。
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