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冬の長白山(2)
乗槎河

天池の北側には世人に天川と称されている乗槎河という小川が静かに流れている。乗槎は天の川に沿って天に登るという意味である。乗槎河の河口には石が一つあり、小さな橋の形をしているので、橋として使われる「牛郎渡」と称され、牛郎は乗槎河を渡って織女に会いに行くというのは、なんとすばらしい想像力であろう。「乗槎河」の果てには海抜2190メートルの絶壁があり、河水が大きな石によって分けられ、二本の流れとなり、長さ68メートルの長白山の滝となっている。

 滝の左側にある竜門峰壁は、刀で切り取られたようにまっすぐにそそり立っている。岩壁には人工でうがたれた、曲がりくねった小道がある。小道に沿って登ると、滝のすばらしい景観を見える。長白の滝は三つの滝からなり、「川」という字の形をなしている。遠くから見ると滝が空にかかり、近くから見ると、水しぶきが上がり、日光の屈折で、霧がにじ色になり、滝に神秘さと美感を添えている。長白の滝は谷底に流れ落ちてとうとうと流れる激流となっている。滝から1キロ離れたところでは、激流の両岸に湯気が立ちのぼるのが見える。これは長白山の温泉である。この一帯には温泉の湧き出る穴がたくさんあり、大きなものは茶碗の口くらいもあり、水温は70、80度で、生タマゴをその中に入れれば、しばらくすると熟する。長白山の温泉は1年中たえず沸き出ており、寒い冬でも、温泉は依然としてまっ白な雪の中を流れている。

「チャイナネット」2003年2月26日

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