3月4日午前、人民大会堂で第10期全国人民代表大会(全人代)第1回会議の記者会見が行われた。全人代の姜恩柱スポークスマンは、貧富の格差の問題について、ベトナムの記者の質問に答えた。
姜スポークスマンは「党と政府は社会の貧富の格差に注目しており、段階的な解決に向けて、現在一連の措置を取っている」と述べた。
そのうえで、「中国は国民経済の安定的発展の維持、人々の全体的な生活水準の向上を目指す一方で、西部大開発戦略などを実施し、経済システムの調整によって地方経済のバランスの取れた発展を促し、地方間の格差を減らさなければならない」と強調。具体的措置については「低所得層の生活状況に配慮して、雇用創出のためにあらゆる措置を取っている。さらに、税政を通じた調整を行う必要がある。こういった措置には時間が必要だが、全国的な生活水準向上という目標ははっきりしている」と述べた。
「人民網日本語版」2003年3月5日