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全人代代表、最高人民法院の報告を高く評価

3月11日午後、第10期全国人民代表大会に出席している代表はそれぞれ、最高人民法院の肖揚院長による『最高人民法院の活動報告』についてグループ別討議を行った。「過去5年間、法院が行ってきた活動は事実追求かつ実務的なものだった。法を厳正に執行するとともに、『公正さと効率』をしっかりと捉え、憲法と法律が賦与した職責を真摯に履行して、社会主義国民経済の秩序ある安定した発展に限りなく大きな貢献を果たした」。

新疆ウイグル自治区党委員会副書記の王金祥代表は「法院の報告は客観的で、真理を求めたものであり、活動は不足だったとの認識を示すとともに、法の執行をさらに強める、法執行担当者の資質を高めることを優先にしてきた。この数年来、新疆の経済は急成長したが、それは党中央や国務院の優遇政策によるばかりでなく、社会主義民主法制の整備、安定し団結した政治的局面によるものでもある」と強調した。

中央組織部副部長で、機関党委員会の孫曉群代表は「肖揚院長の報告は簡潔で、しかも重要な点が際立っている。法院が5年来行ってきた活動は社会の安定維持に大きく貢献し、法院の人員も拡充された」と強調。さらに孫代表は、法院は重大な挑戦にもさらされていると述べ、(1)報告が列挙した一連の数字は活動の成果を十分物語っているが、一方で、総体的に訴訟件数、特に大規模、重大案件が増大している(2)法律の執行が不十分かつ困難な状況は依然変わっていない―――と強調した。その原因として孫代表は、強制執行できる法律が未整備なため、法に基づく執行ができない、一部法執行担当者に思想また資質が欠けている、地方の保護主義など外的要素による干渉があると指摘。その上で孫代表は(1)法律に関するキャンペーンに一段と力を入れる(2)食品や薬品の偽造者に対する処罰を強化する(3)公安・検察機関の人員拡充を図り、人選を厳しくするとともに、法執行担当者の教育と管理を強化する(4)待遇面を考慮するとともに管理面である程度厳格にし、自身の仕事に専念する―――の4点を提言した。

「公正さと効率」について、天津市全人代常務委員会副主任を務める邢軍代表は「これは現代の司法制度に基本的に求められているもので、人民が強く願っているものでもある。最高人民法院がそれを審理の“魂”として捉え、価値ある方向性として追求することは、司法活動を様々な段階で高効率に行い、法を厳格に執行し、司法の公正さを保ち、自然人や法人、その他の組織の合法的権益を擁護する上で重要な意義がある」と指摘した。

ライサアレクサン・ドルナ代表(女性)は、新疆ウイグル自治区塔城地区中級人民法院民事審判庁の裁判官補佐。彼女は「最高人民法院の報告は、この5年来の審判の状況や司法解釈などについて、大量のデータをもって真実かつ客観的に総括を行ったもので、また法院の改革や人員の拡充に関しても多くの意見や提言を行っている。実践が証明するように過去5年間、各クラスの法院が行ってきた数多くの仕事は、『公正さと効率』という原則をしっかりと捉えたものだった」と評価するとともに、(1)司法の管轄区に基づいて法院や機構を設置するなど、法院体制の改革を加速する(2)裁判官という特殊な職業に対する資質の教育など、司法官の職業化整備を一段と推進する(3)専門家を招聘して法廷合議を行うなど、人民陪審員制度をさらに完備させる―――の3点を提言した。

天津武装警察総隊の総隊長を務める郭林青代表は「人民法院は社会の正義を擁護する最後の“関所”である。だが、現在の法律では量刑の範囲が広すぎ、適用範囲も広いため、犯人によっては判決が2年だったり、3年だったりする」と指摘し、関係する司法制度をさらに細分化するよう提案した。

「チャイナネット」2003年3月14日

 

 


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