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「両会」の代表、人々の生活改善に関心を寄せる

11日間に渡って開かれた中国の全国政治協商会議第一回会議は3月14日、北京で閉幕した。全国人民代表大会第一回会議も18日に終了する予定。開会中、ホットな話題となったのは、新しい国家指導者の選出と政府機構の改革だったが、人々の生活を改善することは、多くの代表の関心の的となっている。

会議参加の代表や委員たちは会議開催中、農民の収入を増し、都市部住民の失業率を減らし、貧富の差を縮小するなど人々の生活と関わる問題について沢山の提案や議案を打ち出した。

中国は農業大国で、8億を超える農村人口を擁する。だが、農民の収入増加が遅く、未だに貧しい暮らしをしている人々は2000万人を超えている。農村問題や農民の生活問題を解決しなければ、国全体の発展にマイナスな影響をもたらす。こうしたことを十分認識した代表たちは、比較的実行可能な解決策を打ち出した。代表たちは、農業と農村経済の発展と農民の収入増加を経済活動の中での重要な問題の一つとして捕らえ、農業や農村の発展への資金投入をふやすことを呼びかける一方、農民が抱えている様様な税金と費用を大いに削減し、農業構造の調整を速め、町の建設を推し進め、農村の労働力を効果的に利用するなどの具体的な措置を提出した。

この他、都市部では、失業率の増加は重要視しなければならない大きな問題となっている。去年、都市部の失業率は4%となり、失業者と一時帰休者をあわせると、その数は1200万人に上った。こうして見ると、中国は、就業情勢が大変厳しい状況にあると言える。

代表と委員たちは、これらの問題を解決するにはなんと言っても、経済の発展を図ることだと見ている。専門家の推計によると、経済の成長率を1%高めれば、150万人に上る人々の就業問題を解決することが出来るということ。

会議開催中、政府関係者は、政府は中小企業や各種所有制、第三次産業、労働集約型企業などの発展を通じて、就業のルートを広めていくとの姿勢を示した。

だが、これだけでは労働力の供給が多く、需要が少ないと言う問題を解決することが出来ない。そのため、仕事を見つけていない人々にとっては、完備した社会労働保障システムがどうしても必要となる。これに対し、代表と委員たちは、地方政府が社会保障措置を実施することを如何に監督し、社会保障の基準を適度に高めるなど多くの提案や議案を打ち出した。

以上の問題のほかに、代表たちの関心を集めたもう一つの問題は、貧富の差が大きくなっていると言うことだ。多くの代表と委員は、この問題をうまく解決しなければ、中国の改革の推進に影響を与えるとして、政府が強力な調整とコントロールの措置を講じて解決すべきだと見ている。

「CRI」より2003/03/16

 

 


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