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温家宝総理、内外の記者会見

温家宝新総理は3月18日午前、第10期全国人民代表大会(全人代)第1回会議閉幕後の記者会見で、「新しい政府が直面する問題を解決し、中国経済の持続的高度成長を保つ自信を持っている」との姿勢を示し、新政府の活動目標、施政方針などについて、次のように答えた。

――新政府の活動目標と施政方針について

(1) 経済成長の持続と同時に、人民生活の水準を向上させる。目標実現に向けて、政策の安定性と継続性を維持し、内需拡大の方針を堅持して、積極財政政策を実施する。

(2) 経済構造の戦略的調整と対外開放政策の拡大を実施する。

(3) 雇用と社会保障、財政面での収入増加と支出削減、市場経済秩序の確立といった重要な経済問題を解決する。

(4) 農村改革、企業改革、金融改革、政府機構改革を推進する。特に企業改革を経済構造改革の中心に位置付け、現代企業制度の確立と国有資産管理体制の改革を促す。

――政府が直面する困難と挑戦について

(1)農業発展の停滞、農民所得の伸び悩みによる内需拡大の阻害(2)一部企業の経営難と、その対応としての現代企業制度の構築(3)一時帰休者人口の増加による社会保障圧力の増大(4)都市・農村間の成長や物資の不均衡にともなう一部の地域や国民の貧困問題(5)重い財政負担と、多額の金融不良債権――の5点を挙げた。

――政治腐敗対策について

「この数年間の反腐敗対策は大きな効果を上げているものの、われわれの社会になお腐敗があることは認めざるを得ない」と指摘、「経済発展に伴い、いくつかの分野で(腐敗が)目立っている」と述べた。

その上で、反腐敗闘争の重点として(1)公務員の紀律の厳格化(2)公務員による職務上の犯罪の厳罰化(3)管理制度、行政審査制度、資金管理制度、人事制度など政府機構改革の推進(4)各方面による政府への監督強化――の4点を挙げ、「新政府を代表し、われわれ自らが手本を示し、全国人民の監督を受け入れていくことを表明したい」と述べた。

――イラク情勢について

ブッシュ米大統領が北京時間のきょう午前9時に行ったテレビ演説を注視した。イラク問題に対し、中国は一貫した立場で、責任を持って取り組んでいる。われわれは、イラク問題は国連の枠組みの中で政治的手段を通じて平和解決し、戦争は回避すべきだと主張している。安保理決議1441を全面的に実行し、核査察活動を継続すべきだ。またわれわれは、イラク政府が国連決議を厳格かつ確実に守るべきだと主張する。国際組織が武器査察を効果的に行えるよう主体的に協力し、大量破壊兵器の廃棄を徹底しなければならない。現在、イラク情勢はすでに一触即発の状態となっている。しかし、わずかでも希望があれば、われわれは政治的解決の努力を放棄してはならない。

「人民網日本語版」より2003年3月18日

 

 


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