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王岐山氏が北京市市長候補に 人事異動で
北京市では20日午後、指導者会議が開かれ、北京市政府指導者の職務異動に関する中央政府の決定が伝えられた。

会議では、中央組織部の賀国強部長(中国共産党中央政治局委員)が、中央からの委任を受けて職務異動の決定を伝達した。決定により、王岐山氏が北京市委員会委員、常務委員、副書記に任命され、孟学農氏が北京市副書記、常務委員、委員の職務を解任された。また、孟学農市長は市長を解任されることが決定し、王岐山氏が北京市市長候補となった。

賀部長は北京市で流行している重症急性呼吸器症候群(SARS)について「さまざまな原因から、北京では先ごろからSARSの感染者の増加が続いており、流行の範囲も拡大しつつある」と現状を説明。北京市政府の対応上の問題として「情報収集、検査報告、追跡調査などで重大なミスがあったため、感染状況の報告が遅れ、治療・予防措置が徹底されず、感染経路の監視・遮断が適切に行われなかった。このため、北京の感染防止対策は後手に回ることになり、予防・治療業務に影響した」と指摘した。そのうえで、今回の人事異動について「SARS対策を強化し、安定を図るため、中央は北京市政府指導者の交替を決定した」と説明した。

北京市市委員会の劉淇書記は「突発的事態であるSARS流行への対応は、北京にとって現在最も重要な任務であるが、われわれの業務の中には明らかに不十分な点があった」と述べ、問題点として(1)情報の伝達がスムーズに行われず、感染例の統計が不正確だった(2)業務システムが完全でなく、伝染病予防・治療対策の基礎が不十分だった(3)感染経路の遮断、感染源の管理などの措置が不十分なため、早い段階での発見、報告、隔離、治療が徹底せず、予防・治療業務に影響した――などの点を指摘。これらの問題に対して、劉書記は市政府に責任があるとしたうえで、「私は市委員会書記として指導責任を負っており、真剣に自己批判を行いたい。今後、中央の決定と要求に従って、他メンバーと一致団結し、引き続き各業務に全力を上げていきたい」と述べた。

「人民網日本語版」2003年4月21日

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