潍坊市はタコ揚げで知られる町である。一年一回の世界タコ揚げの大イベントがここで行われている。タコのおかげで知られるようになっただけでなく、内容が豊かで、独自の魅力と風采を備えた民間芸術品にもよる。 民間工芸は民間文化として郷土の貴重な宝物であり、勤労大衆の聡明な知恵の結晶でもある。潍坊の民間工芸にはながい歴史があり、タコ、木版画の一種である年画、切り紙細工、銀の象眼、おもちゃなどには数百年の歴史がある。国内外にその名を知られており、文豪魯迅はかつて「地方の特色のあるものは、かえって世界のものとなりやすい」と語ったことがある。
潍坊市は山東半島の中部に位置し、北緯 35°41′〜37°26′、東経 118°10′〜120°01′にあり、東は青島市、煙台市と隣接し、西は淄博市、東営市、南は臨沂市、日照市と接し、北は渤海の莱州湾に面する。奎文、潍城、坊子、寒亭、開発区などの5つの区、青州、諸城、寿光、安丘、昌楽、昌邑、高密の6つの市(県クラス)、昌楽、臨朐の2県を管轄している。総面積は15859平方キロ、総人口は835万7900人。そのうち市街区面積は1472平方キロ、人口は126万人である。この市の地形は南が高くて北が低く、南部は山間地帯と丘陵で、中部は平野、北部は沿海の砂浜地帯であり、山間地帯、平野、砂浜の面積はそれぞれ総面積の28.7%、13.6%を占めている。海岸線の長さは113キロ。
潍坊市は世界にその名を知られるタコ揚げの町である。1984年4月1日、潍坊市人民政府はアメリカ人友人の提言に基づいて、第1回潍坊国際タコ揚げ大会を開催し、それ以来、一年一回の潍坊国際タコ揚げ大会が潍坊市で行われるようになり、2002年末までに、潍坊市はすでに連続して19回も開催したことになる。1987年4月に、潍坊市は世界のタコ揚げの里に選ばれ、国際タコ揚げ連合会はまた、国際タコ揚げ連合会の本部を潍坊市に置くことを決定した。潍坊国際タコ揚げ大会の開催は、潍坊市の知名度を大幅に向上させることになり、潍坊市の対外開放のとびらを開くことになり、潍坊市は世界に向かって羽ばたくことになった。潍坊市共産党委員会、市人民政府は「タコの糸に頼り、文化を舞台とし、経済のドラマを演じる」という方針を採用し、タコ揚げ大会を数多くのビジネスマンが集まる経済貿易商談会に仕立て上げ、潍坊経済の発展を大いに促進し、潍坊経済のテイクオフを促した。
潍坊市は有名な歴史文化都市であり、名所旧跡が多く、観光資源に恵まれている。7000年前の新石器時代の頃から、この地域には氏族部落の人たちがのどかな生活を営んでいた。夏と商の時代にこの地域にいくつかの封国が現れ、春秋、戦国期には、劉、魯などの国に属した。青州は中国の歴史上軍事的要衝であった。潍坊市内には異なった時期の文化群の地帯が残されており、古代遺跡、古代建築物、古代石刻と彫像など固定文化財が1800余ヵ所もあり、そのうち国家クラスの重要文化財保護指定を受けたものが3ヵ所、省クラス重要文化財保護指定を受けたものが27ヵ所、県クラス重要文化財保護指定を受けたものが400余ヵ所もある。
「チャイナネット」2003年4月22日