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四川西部平原・新都橋

川蔵(四川~チベット)線の南北を分かれたところは、詩か画のような別世界である。神秘な光線、果てしない草原、曲がりくねった小さな河、黄ばんだポプラの木、延々と起伏する山々、散在するチベット族の民家、落ち着いて草を食べる牛や羊たち・・・どれもこれも美しい風景だ。あそここそ人々が憧れている「光と影の世界」「写真家の天国」、新都橋である。

 山に沿って車を走らせると、チベット族の村が見える。浅い河がその村の前を穏やかに流れ、村の前や後に高々と白樺が立ち並んでいる。村の後ろにある山坂を悠然と歩いているヤクやヤギが見える。更に遠いところに、山が美しいアーチ形でくっきり浮き上がっている。洗ったような青空から日はやや斜めに差し込み、河の水がぴかぴか光っている。ゴールデン色の白樺の葉は風に軽く揺られ、民家の煙突から白い煙が立ち上がっている。雪に覆われるカンガ山の山頂は真っ白だ。

 青、白、金、黒、緑という鮮やかな色彩、そして流暢なラインを目の前にしてまるで油絵の中に身を置いた気がしてたまらない。「光と影の世界」「写真家の天国」と呼ばれるのも無理はないのだ。

 「小橋流水」というといつも南の風景を連想させるが、実際はこの高原にある新都橋というところにも美しい橋と流れがあるのだと、自分自身が来ないとたぶん分からないだろう。ただし、新都橋の風格はまったく違っているようだ。

 南の「小橋流水」という風景は、しとしとと降りる霧雨や柳が欠かせないもので、ぼんやりと浮かぶものである。これと対照的で、新都橋は朗らかな少女のようで、明るい太陽の光を浴びてのびのびと美しさをさらけ出してみせるのだ。

 点々と散在するチベット式二階建ての民家も独特なところがある。広々とした庭と朱塗りの門があって、だいたい石で造られている。南向きで採光がよい。壁に窓を三つか四つ開き、その縁に豊作や人口が増えることを意味する赤や黒、緑の太陽、月、三角などのデザインが施されている。

 翌日の朝、霧が蘇ったように軽やかにゆっくりと山腰のほうに移り、薄くてベールのようだ。太陽が斜めに差し込んできて、山々は暖かいゴールデン色を呈している。なんと素晴らしい景色だろう。河の中に籠で砂を吸い上げる人がいる。砂金を求めているだろう。細波を立てて流れる小河や刻々と変わる空の色は、旅の疲れを忘れさせ、去っていくことも名残惜しかった。

 この他、4㌔離れたところにある、千年の歴史を持つ寺や木崖鳥葬台も一見の価値がある場所だ。

観光情報

交通:新都橋は北に甘孜、南に理塘と接し、チベットから康定へ行く時必ず通る道に位置する。成都から437㌔離れ、康定の町から80㌔離れる。康定から新都橋までの道路は砕け石で造られた道で、全長73㌔を走る中、四川省最高のカンガ山も遠くに見えるが、標高4900㍍の折多山を越えなければならない。新都橋から理塘までの道は状況が悪いし、酸素不足にもなるので、車をゆっくり走らせたり、写真撮影などの活動を最低限度に控えたほうがいい。

宿泊:新都橋にホテルや旅館がないので、民家のような所に泊るしかできない。公衆トイレもあるが、一つのルームに8人が泊れる。お湯もあるが、シャワーが無理だ。

飲食:四川料理やチベット料理が主である。チベット族独特のツァンパ、ハダカムギ、スーユウ(牛、羊の乳を煮沸してつくったバター)茶、牛・羊肉など満喫できる。ただし、衛生条件はとても悪いため、食べ物を自分で用意したほうかいい。

地理条件:新都橋は海抜3300㍍、高原気候に属して、温度の差が大きいし、気候がよく変わる。そのため、防寒防雨の衣服や工具を備えたほうがいい。初めての人なら高原反応を示す可能性もある。

「チャイナネット」2003年7月18日

 

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