中華人民共和国の国旗は五星紅旗である。
中華人民共和国の国章は、真中に五つの星が輝く天安門の図案であり、そのまわりを穀物の穂と歯車が取り囲んでいる。
中華人民共和国の国歌は、詩人田漢が作詞、作曲家聶耳が作曲し1935年に作られた。歌詞は次のようなものである。
「起ち上がれ!
奴隷となりたくない人々よ!
われらの血と肉をもって築こう、われらの新しい長城を!
中華民族、最大の危険に直面し、
一人ひとりが最後の雄たけびをあげるときだ。
起て! 起て! 起て!
われら万人心を一つにし、
敵の砲火をついて前進しよう!
敵の砲火をついて前進しよう!
前へ! 前へ! 前へ)!」
この歌のもとの曲名は「義勇軍行進曲」で、映画の「風雲の中の子女たち」の主題歌であった。この映画は、20世紀30年代における日本の中国東北地方に対する侵略により中華民族が存亡の瀬戸際に立たされた時、勇敢に抗日の最前線に赴いた人々の姿を描いたものである。
「義勇軍行進曲」はその力のこもった高らかなメロディーによって、民族解放の大業のために死をも辞さない中国人民の決意と、中華民族の勇気、確固たる意志、強い結束力といった優れた伝統を端的に示すものである。それゆえに、1949年9月27日、この歌は中国人民政治協商会議によって中華人民共和国国歌に認定され、1982年12月4日、全国人民代表大会で正式に国歌として採択された。