中国の主な外交機構と団体は次の通りである。
中華人民共和国外交部
中国政府を代表して、国家間の交渉および領事、華僑事務などを取り扱う行政部門である。全国の各省、自治区、直轄市には外事弁公室が設けられ、その地区の渉外事務を取り扱い、業務面で外交部の指導を受けている。外交部は各特別行政区に特派員公署を設け、特派員公署は中央政府が責任をもって管理し、その特別行政区と関連のある外交事務を処理する機構で、特別行政区政府が外交事務について中央政府と連係を保つルートでもある。中華人民共和国外交部の現任の部長は李肇星氏である。外交部駐香港特別行政区特派員公署の現任の特派員は吉佩定氏であり、外交部駐澳門特別行政区特派員公署の現任の特派員は万永祥氏である。
中国人民対外友好協会
1945年5月に発足し、中国人民と世界各国人民の間の友情および相互理解を深めることを趣旨とし、中国人民を代表して各国の友好団体および友好人士とつながりを保ち、相互間の交流を展開し、中国人民と世界各国人民の友好関係を発展させるきずなである。同協会は全国の各省、自治区、直轄市に分会を設けている。中国人民対外友好協会の現任の会長は陳昊蘇氏である。
中国人民外交学会
1949年12月に発足し、その目的は国際問題と外交政策を研究し、国際交流を行い、人民外交を展開し、中国人民と各国人民の間の友情を深め、中国と各国との関係の発展を促進し、世界平和の事業のために寄与することにある。同学会は世界の多くの国々の政治活動家、外交家、知名人、国際問題研究機構および学者と交流し、つながりを保ち、さまざまなシンポジウム、討論会などのイベントを企画し、国際問題に対して研究を行い、意見を交換している。中国人民外交学会の現任の会長は梅兆栄氏である。