2001年の世界貿易機関(WHO)への正式加盟後、農業の国際競争力を全面的に高めるため、中国政府は農業構造に対する戦略的調整に目を向け、資金を投じて農業の科学的進歩、科学技術の革新および農産物の産業化経営を推し進めている。食糧、食用油、果物、野菜、畜産品、林業産品など農産物の精細加工技術と設備、品質コントロールシステムおよび農産物の快速検測技術と設備の開発を行うため、中国科学技術部は「主要農産物を対象とする精細加工」プロジェクトを打ち出し、「第10次5ヵ年計画」期の重要な科学技術プロジェクトと指定されている。同プロジェクトが達成された後、中国の農産物加工技術は20世紀90年代半ばごろの国際レベルに達成し、一部は国際先端レベルとのドッキングが実現される。同時に、「乳業の発展」、「節水農業」という2件のプロジェクトも、2002年に科学技術部がスタートした数年で飛躍的な発展を期待する12件の応用科学技術専門プロジェクトに組み入れ、国はこれらのプロジェクトに200億元を投じた。
このほか、農業部、財政部によって提出された全国に向けた農業科学技術成果の中期テストと転化の計画には、2002年に19件の新しいプロジェクトが組み入れられ、内容は食糧、油、果物生産の新技術、および節水技術、スケール化養殖技術などが含まれる。同計画は三年間実施され、農業科学技術の研究と技術普及との間に橋をかけることになった。