中国政府は早くも1955年に重要な科学技術の成果を奨励するための『中国科学院科学奨励金の暫定条例』を発布した。1984年にはまた「科学技術進歩賞」を設立し、1999年5月に「国家最高科学技術賞」、「国家自然科学賞」、「国家技術発明賞」などの5つの賞を設立し、年に1回選抜、評定を行った上で、全国科学技術奨励大会を開き、国家主席によって授与されることになっている。2002年にはレーザー写植技術の発明者である王選氏と固体物理学者の黄昆均氏が国家科学技術賞を受賞した。
また、地方政府と民間機構も科学技術賞を設立した。そのほか、国内外の企業・事業体や社会団体およびその他の社会機構、個人が国の財政経費以外の資金を利用するか、または資金を調達して社会に向けての経常的な科学技術賞を設立したこともある。科学技術賞の設立は科学者、研究者の研究意欲を引き出すことに役立つものとなった。これまで、国の主管部門の認可を得た奨励は、デュポン科学・技術イノベーション賞、李四光(1889-1971 著名な地質学者)地質科学賞、詹天佑(1861-1919 偉大な鉄道工学技師)土木工学科学技術賞、ゼネラル・モーターズ中国科学技術成果賞、バイエル青年科学者賞などがある。