1980年代以降は中国の科学・技術発展の黄金時代であった。科学・技術面での難関突破や技術導入、技術改造を通じて、国民経済と社会発展の中の数多くの難問が解決され、科学技術力が向上した。1981年いらい、中国は重要な科学技術成果を52万2000件あげ、そのうちの約20％は世界先進レベルに達している。

中国はまた世界の科学・技術の潮流に順応し、科学技術成果を現実の生産力に転換する面で顕著な成果をあげた。この10年間に、ハイテク産業は小から大へと、弱から強へと発展し、しだいに国民経済の成長を促す重要な力となっている。10年前と比べると、ハイテク産業の工業生産額は20％以上の年率で伸びて3000億元から1兆8000億元に達し、同期のすべての工業の年平均伸び率より10ポイントを上回っている。国民経済の構造の中でのハイテク産業の比率も1％から15％に伸びた。

中国科学技術部と中国科学技術情報研究所の統計データによると、中国の学者が国際学術界で発表した科学技術の論文の件数は2001年に世界で6位に躍進した。国際的に非常に影響力がある『科学引用文索引』、『プロジェクト索引』、『科学技術会議録索引』という三つの検索システムに収録された中国の学者の論文の比率は前年同期比29.9％上昇し、世界の論文総数の伸び率に比べ24.7％多いものとなり、世界の論文総数の4.4％を占め、前年同期比0.8％伸びた。

科学技術の面での難関が絶えず突破されるにつれて、特許の出願件数も年を追って増えている。2002年末現在、全国の特許出願受理件数は166万件に達した。2002年において、国内の特許出願総数は前年比24.1％増の25万3000件に達した。