これまでのところ、中国はすでに150カ国・地域と科学・技術協力関係を樹立し、民間の科学・技術協力と交流はいっそう活発化している。中国科学技術協会および傘下の団体は244の国際科学技術機構に加盟し、延べ293人の科学者が国際科学技術機構で執行委員会(理事会)の委員(理事)以上の職務を務め、延べ281人が国際機構専門委員会のリーダーを務めている。中国科学院には国際科学機構で職務についている科学者が253人いる。国家自然科学基金会は36カ国の科学機構と協力取り決めおよび覚書に調印した。
2002年8月に北京で開かれた第24回国際数学者大会はその年における中国科学界で影響が最も大きな出来事であった。それは初めて発展途上国で開かれ、物理学者のホーキング氏、ノーベル賞受賞者のナッシュ氏、フィールズ賞受賞者6人を含む世界の著名な学者を集めた大会である。中国科学院の路甬祥院長は10月に中国科学院代表団を率いてインドで開かれた、科学技術分野における発展途上国と先進諸国の格差を縮めるか、または最終的になくすことを趣旨とする第13回第3世界科学院アカデミー会員大会に出席した。中国人科学者3人が突出した貢献をしたということで、大会で授賞された。次回の大会は2003年10月に北京で開かれ、目下準備作業が進められている。