プロ化

1990年代以前において、中国は東ヨーロッパ諸国と同じように、プロスポーツはあるがプロ化スポーツはなかった。後顧の憂いがあるため、一部のハイレベル選手は往々にして最高レベルの時に決然と引退した。このような局面を転換させるため、1994年、中国男子サッカーチームは率先にしてプロ化の道を歩むことになった。続いて、バスケットボール、バレーボール、卓球、囲碁のプロ化改革が次々と行われた。プロ化は中国のスポーツの繁栄をもたらし、スポーツ協会は実体化としての道を歩み始め、クラブ体制が一応確立され、プロリーグ戦はスケール化した専業市場となり、全体としてスポーツの発展の環境が改善され、ビジネス化の経営メカニズムにも一応の形態が見られるようになった。プロ化はスポーツ経営市場と産業構造の形成を促すことになり、クラブの経営には競技のチケット、広告、移籍、商業的な試合、テレビ中継及びビジネスとしての経営などに及ぶものとなった。

2001年に、中国男子サッカーチームがワールドカップ本大会の出場権を獲得したのは中国サッカーのプロ化改革の推進を示すメルクマールとしての成果と見なされている。20年前には、中国サッカーは各クラスのリーグ戦、チケット収入、クラブがなかっただけでなく、サッカーのテレビ中継も非常に少なかったが、現在、各クラスのリーグ戦があり、世界とリンクして外国人選手を招聘できる一応の規模をもつクラブシステムや内外リーグ戦のテレビ中継もあり、さらにはサッカーくじの発売も始まった。

プロ化のいまひとつの成果は、一部の選手を国外のプロリーグ戦に参加させたことである。その中で最も注目を集めているのは22歳のバスケットボール選手の姚明さんである。現在、NBA のヒューストンロケットチームに加わっている背の高い姚明さんはNBAのベストセンターとして、NBAの高給取りの選手の仲間入りをする可能性がある。それ以前に、中国の楊晨、範志毅らサッカー選手もそれぞれドイツのA級リーグ戦や英国スーパーリーグ戦に加わった。

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