20世紀末期から始まったネットワーク教育は一応の規模を備えるに至った。一部大手投資家が参与することで、ネットワーク教育は教育業種における新たな投資スポットになっている。現代の情報技術による「塀のない」大学は若者が著名な大学に入るためのいま1つの「グリーンカード」となるということが教育界の共通の認識となっている。
1999年の頃には、全国には北京大学、清華大学、北京郵電大学、浙江大学、湖南大学、中央放送・テレビ大学の6校にしかネットワーク大学が開設されていなかったが、2000年夏休みには、北京にある中国人民大学、北京外国語大学などの9校および黒竜江、山東、上海などの省・直轄市の16校の大学にもネットワーク大学が開設された。
ネットワーク大学の最大の受益者は辺ぴな地域と、教育が立ち遅れている地域の学生であり、大学入試にすべった学生や在職の人々もネットワーク大学を利用していつでも勉強やトレーニングを続けることができることになった。
ブロードバンド技術の発展もネットワーク教育の発展を促している。2001年末までに、中国教育科学研究ネット(CERNET)は2万キロのアクセスを実現した。28本の国際および地域的チャンネルは全国の主要都市をカバーし、中国2位のネットワークとなっている。全国の70%ほどの大学はローカル・エリア・ネットワークを作り、西部の大学のコンピューターネットワーク建設プロジェクトもスタートした。2000年に開通した中国教育テレビ局の衛星ブロードバンドマルチメディア伝送プラットフォームは、8つのテレビ番組、8カ国の言語で放映する番組、20余りのIPデーター放映番組をオンエアする能力をもち、中国教育科学研究ネットワークとともに現代遠隔教育ネットワークである。