中国では、特殊教育事業はずっと政府に重視されてきた。国は身障者の教育を受ける権利を保護するために一連の法律、法規を制定した。2002年末現在、全国の特殊教育学校は10年前の2倍の1540校に達し、在校生は4倍増の37万5000余人に増えた。また、全国には身障者の職業教育・トレーニング機構が1000余カ所あり、身障者をも募集する職業教育・トレーニング機構が3000カ所近くある。そのほか、全国では聴覚に障害のある児童のためのリハビリ機構が1700余カ所設立され、訓練を受けるか、または受けている児童は7万余人に達する。2001年において、全国では2166人の身障者が一般大学に入学した。2002年9月に上海師範大学外国語学院は目の不自由な学生1人の入学を認めた。目の不自由な者が大学入試に受かって一般大学に入ったのは中国で初めてのことである。
『職業教育法』が1996年に公布された。職業教育機構は主に高等職業学校、中等職業学校、技能学校、職業中等学校、就業養成センターおよびその他の成人技術養成学校、社会養成機構からなる。中等職業教育(一般中等専門学校、職業高校、技能学校、成人中等専門学校)は急速に発展をとげた。2001年における中等職業学校の在校生数は1988年の2倍の1164万人、1989年から2001年までに中等職業教育によって合計4500余万人を養成した。高等職業技術学校は2001年に386校に達し、在校生は1985年の12倍の72万人。西部地区の職業教育の発展を急ぐため、国は国債を利用して西部の貧困地区に186カ所の職業教育センターを設立した。