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康煕皇帝と八宝豆腐羹

康熙帝は治国に大きな業績を上げた皇帝であるが、生活面では極めて質素であった。封建時代の皇帝は美食を好み、山海の珍味に高価な飲み物という贅を尽くしているが、康熙帝は質素な食事で有名である。フランスの宣教師バージンが著した《康熙帝》には、帝が常日頃口にしている食膳について“康煕皇帝はごく普通の食物で満足し、特殊な美食を追求することはなかった。そして食べる量も少なく、飲食に浪費する姿は一度も見たことがない”と記されている。

ここで、彼と関係がある羹―八宝豆腐羹を紹介しよう。

史書の記載によれば、康熙帝は柔らかく滑るような、淡白で旨みのある食べ物を好んだようである。ある時、南方視察に出かけて暫く蘇州曹寅の織物製造府役所に滞在した。この曹寅は《紅楼夢》の作者曹雪芹の祖父である。皇帝を迎えて世話する為、曹寅は人を派遣して各地から大量の山海の珍味を購入し、料理の名人に腕を振るうよう言いつけたが、結果はなんと康熙帝の口に合わなかった。

  まるで蝋を食べているようだと言われて、曹寅は大いに慌てた。

曹寅は手を尽くして料理の名人を捜し、遂に大金を支払って蘇州“得月楼”から名人・張東宮を雇うことができた。そして、あっさりとして爽やかな蘇州風味の料理を作るように命じた。皇帝の眼鏡に適うと張東宮は懸命に工夫し、やっとのことで色、香り、味が三拍子揃った美味しい料理を作り上げた。

果たしてこの料理は康熙帝の口に合い、非常に満足した皇帝はこの料理が豆腐と他の八種類の食材で作られていたので“八宝豆腐羹”と命名した。帰京する時には勅命を出して張東宮を北京に呼び、五品官職を授け御膳所での職につけるよう命じた。その時から、この八宝豆腐羹は常に食卓に並べられ、康熙帝を非常に喜ばせた。その後、定年退職して帰郷する大臣に宮廷珍味として下賜されるようになった。御膳所は特別に“八宝豆腐羹”のレシピーを印刷し、表彰下賜される大臣はこの特別レシピーを受け取りにわざわざ御膳所に行かなければならなくなったと言われている。雲の上の人である皇帝は、皇帝の恩恵は広大であると勝手に思っていたが、レシピー受け取りに行った王公大臣らは莫大な金額の“チップ”を払わざるを得ず、大いに苦労し御膳所は大儲けしたことは知らなかった。

八宝豆腐スープの作り方:

原料:

新鮮で柔らかい豆腐250g、蝦の剥き身、鶏肉、ハム、ジュンサイ、シイタケ、瓜の実、松の実を各40g、食用葱、旨み調味料、醤油、塩、鶏スープのエキスなどを各適量。

作り方:

1、豆腐、ハム、蝦の剥き身、鶏肉を賽の目に切る。

2、土鍋に火をつけ、油が熱くなったら賽の目切りにした食材を順序良く入れて炒め、鶏スープをいれて各種調味料を加え、羹状になったら出来上がり。




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