韓国紙、教科書問題を非難する社説を掲載

 韓国の主要各紙は4日、歴史を歪曲した歴史教科書が文部科学省の検定に合格したことを非難する社説を発表した。

「朝鮮日報」は、検定に合格した歴史教科書は、「右翼的、国粋主義的な歴史観に基づいて編集されただけでなく、史実を歪曲している」と非難。うそにより青少年を教育することは愛国ではなく、こうした教育を受けた日本の青少年は「世界から必ず落伍する」と述べた。

「東亜日報」は社説で、日本が誤った歴史教育を続けることは「日本の若者の将来と両国関係の前途を心配せずにはいられない」と述べた。

「大韓毎日申報」は、日本が周辺国や自国の良識ある人々の強い反対にもかかわらず歴史を歪曲した教科書を検定で合格したことは、日本国内の国粋主義勢力の根強さを示すものであり、韓国国民は「怒りを覚えている」と表現。日本帝国主義の災難を受けたアジア諸国は、世界各国の歴史学者や人権団体、文化団体とともに、歴史を歪曲する日本の誤った行為を指摘し、またグローバル化の時代において、侵略の歴史を歪曲することは時代に逆行する行為であり、周辺国との提携による経済発展にも不利であることを日本に認識させなければならないと述べた。

「人民網日本語版」2001年4月5日