国家クラス経済技術開発区の設立と発展
国家クラス経済技術開発区の強みと特徴
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南通経済技術開発区
 

概況

 江蘇省の南通経済技術開発区は政府が初めて認可した14の国家クラスの開発区として、1984年12月19日に設立された。

 

地理的位置

 開発区は東部に続くゴールデン海岸線の中段、太平洋に面した長江河口の北側に位置し、海洋に至る重要な玄関口、世界に通じる重要な水上輸送拠点でもある。海洋までの距離は430キロ。上海を中心とする長江デルタ地帯にあることから、経済面で上海から受ける波及効果は大きい。

气候

 北緯31度41分、東経120度12分~121度55分。北亜熱帯と温帯モンスーン地帯に属し、日照時間、降雨量ともに充足し、四季の違いも鮮明で温和な地である。

交通

 開発区の南は滬寧(上海・南京)高速道路、北は寧通(南京・南通)高速道路と接している。現在、蘇州と結ぶ長江大橋を建設中で、完成すれば国際大都市・上海と直結され、開発区は沿海部の南北を貫く大動脈の要衝となる。鉄道では大動脈である隴海(連雲港・蘭州)線と京滬(北京・上海)線に接続する新長(江蘇省新沂・浙江省長興)線と寧啓(南京・江蘇省啓東)線、この2つの鉄道が開発区に通じている。南通港は国内10大港湾の1つで、国際海運センターの上海港と結ばれた長江下流に位置する多機能型の河川港。米国やロシア、カナダ、オーストラリア、日本、シンガポールなど65カ国・地域の199港と航路が開設されているほか、コンテナ輸送は香港や日本、韓国などの間で毎日、28航路で運行されている。現在、年間貨物取扱量は約2300万トン、標準コンテナの国際輸送量は16万個。内陸水上輸送も発達している。北は江蘇省北部や安徽省の淮河南部に位置する市や県、南は無錫や蘇州、嘉興、杭州、南昌、岳陽、長沙などにアクセスできるほか、長江上流に位置する蕪湖や安慶、九江、武漢、宜昌、重慶などにも航路が開設されている。開発区から上海虹橋国際空港までは100キロ、浦東国際空港へは150キロ、南京禄口空港は240キロ。南通空港まではわずか16キロ、北京や大連、広州、深セン、青島、アモイなどの間で航空路線が開設されている。陸上輸送も至便。寧通高速道路を利用すれば、南京までわずか3時間足らずで着ける。

 関連施設

 20平方キロの開発区内には基盤施設、生産に必要な設備が完備されている。区内の主要道路は幅50メートル、一般道路は25メートル以上。南通市区や周辺都市とは高級道路で結ばれている。電力供給では220KV送電変電所が1基、110KV送電変電所を3基擁しており、110KVと35KV、10KVの電源を提供でき、生産、生活用ともに供給量は十分である。設計給水能力40万トン/日の洪港浄水場の第1期工事(給水量10万トン/日)がすでに完成。同時に市の狼山浄水場からも1日5万トンを供給できる。汚水処理場の設計能力は5万トン/ 日で、1日2.5万トンの処理場がすでに完成している。ガスは集中供給を実施。熱供給は135トン/時間。仏リキッドエア社が投資家の必要に応じて窒素、アルゴン、ヘリウムなどの工業用ガスを提供できるため、企業の特殊な要望も満たされる。埠頭の機能も完備。国家クラスの開発では初めての企業特殊共同消防隊が結成されている。

基幹産業

 電子通信、紡績・繊維、化学新素材など。

主要外資系企業

 伊藤忠商事、丸紅、東レ、帝人、英インペリアルケミカル、米ITT、仏リキッドエア、シンガポール三徳グループ、台湾合成ゴムなど。

公式サイト

 www.netda.com

「チャイナネット」2004年1月

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