山東省青島市のダイフェイ女子クラブの広々として現代的なトレーニングホールの中で、汗のきらめくレオタード姿の女性たちが、軽やかな音楽に合わせ、夢中に踊っている。自信と美しさに満ちた女性たち――彼女たちは舎賓(シェイピング)ミス・コンテストに参加するためのトレーニングをしているのである。
「舎賓」は英語のSHAPINGの中国語の音訳である。その中にシェイプアップ、ボディ・メイキング、の意を含めている。体形・ヘアスタイル・服装を組み合わせるソフトや形体コンピュータ測定システムなど現代化コンピュータ情報の先進的成果が使われ、総合的な人体美化システムプロジェクトと定評が高い。世界の多くのトップモデルたちは、かつてみなシェイピングのトレーニングをしていた。こうした訳で、多くのモデルになりたいという夢を持つ少女たちはシェイピングトレーニングを始める。18歳の青島の少女、李氷さんもそんな少女たちの内の1人である。李氷さんはあるモデル学校の生徒であり、シェイピングを始めてまだわずか2ヵ月であるが、家族も、彼女の将来のために彼女がシェイピングのトレーニングを通して美しい体形と協調性を養うことを全面的に支持している。
しかし、シェイピング人口でもっと多いのは、実はOLなのである。一般的に、彼女たちの学歴はとても高く、その職業も秘書、会計士、教師、体操のコーチ或いはエアロビクスのインストラクターなどが多い。そして年齢や職業こそ異なれば彼女たちの目的はただ1つ、美しい体形を保ち、瞬く間に過ぎ去ってゆく青春を少しでも長くその身に留まらせることに他ならない。
俗に"舞台で1分間上演するためには、10年間トレーニングをしなければならない。"と言うが、これらの参加者たちは舞台の上でとても自信に満ち、輝いて見える。しかし、普段彼女たちがどれほどの努力をしているか……。インストラクターをしている王玲さんは小さい時からスポーツやダンスが好きだったが、成長するにつれて次第に太り始めた。そこで彼女は美しさを取り戻すため、シェイピングを始めたのである。「エアロビクスは1ヵ月で多くとも100元くらいしかかかりませんが、シェイピングは1ヵ月8回しか授業がないのに380元かかります。おまけにその中にはシューズやレオタードの費用は含まれていません。また、シェイピングは非常に疲れます。私などは初めて踊った時、全身が痛くてベッドから下りられないほどでした。だから沢山の人たちが長く続けられず、やめてしまいます。けれど、私はこれまでずっと続けてきていますよ。シェイピングは、お金を使うだけのことはありますから。」王さんの顔に誇らしげな表情が浮かんだ。「女性は、綺麗になるためならどんな犠牲だって惜しくはないのです。」
コンテスト会場にいる参加者は、1人1人が皆、自信満々の様子であるが、それでもチャンピオンにはたった1人しかなれない。しかも、シェイピングミス・コンテストで勝ち抜くには、若くて美しいだけではだめである。全面的な、内から外までの全体的形態美が必要なのだ。参加者の中で最も若い李氷さんは「若いっていうのが私の最大の武器よ。」と語ったが、実は初めてこのようなコンテストに参加するから胸がどきどきしているんだ、とこっそり教えてくれた。
時代はとどまることなく発展している。そして人々の観念もどんどん変化している。しかし、女性の美への追求は、永遠に変わることはない。ダイフェイ女子クラブの宋柏君・董事長(社長)は「健康と美に貢献する産業は、21世紀において発展の最も速い産業です。」と語り、いつも大人気の彼のクラブが、まさにその言葉を証明している。
「人民画報」2001‐04より