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 夏の終わりごろから初秋にかけての期間はちょうどチベット高原の雨季が終わったばかりの頃である。この時期には草が次第にこがね色に変わり、ヤルンズァンボ江の水もいよいよ凍りはじめ、遠くものも、近くのものも含めて積雪が高原全域で峰々を囲い込むようになった。 2002 年のこの時期に、僕はアメリカの友だちを含む内外のネチズンあわせて8人でチベット高原の名所旧跡や景勝地を訪れて、晴れ上がった空、広大な大地、静かな自然を存分に堪能した。僕たちの撮影には予め計画はなかったが、魂をゆさぶるシーン、精彩を放つ場面をいたるところで目にした…
 北京に戻った僕は、机の上の数百点の写真を見て、画面の中の人と景色は再び記憶の中の人と景色と交ざりあう、永遠に色あせないチベットの風物詩の記録となった。これら写真の一部を選んで発表し、より多くの友だちが家の中でタバコをふかしたり、コーヒーを賞味したりしている中で、この一部の写真からチベットの人的精神と自然の魅力を味わい知ることができるならば……と期待している。

  作者「チャイナネット」技術部副主任 黄東暉
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