各主要大国との関係 周辺諸国との関係
 2003年の中国の軍事外交
 

中国の独立自主の平和外交政策



 

       中国は独立自主の平和外交政策を確固として実行しており、この政策の基本的目標は中国の独立、主権、領土保全を守り、中国の改革・開放と現代化建設のために良好な国際環境を作り出し、世界平和を擁護し、共同の発展を促進することにある。その主な内容は次の6部分を含んでいる。@中国は一貫して独立自主の原則を貫く。A中国は覇権主義に反対し、世界平和を擁護する。B中国は公正かつ合理的な国際政治・経済新秩序の確立を積極的に推進する。C中国は主権と領土保全の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉、平等互恵、平和共存の五原則を踏まえて、すべての国と友好協力関係を樹立し、発展させることを望む。D中国は全方位の対外開放政策を実行し、平等互恵の原則を踏まえて、世界各国・地域と貿易往来、経済技術協力、科学文化交流を幅広く展開し、共同の繁栄を促進することを望む。E中国は多国間の外交活動に積極的に参加し、世界の平和と地域の安定を維持する確固とした力である。

       中国は国連安全保障理事会の常任理事国であり、地域のホットな問題の政治的解決に積極的に参与している。中国は平和維持人員を派遣して国連平和維持活動に参与している。中国は国連の改革、国連などの多国間機構が国際問題で引き続き重要な役割を果たすのを支持する。中国はあらゆる形のテロリズムに断固として反対し、国際反テロ協力に重要な貢献をしている。

       中国は世界の軍備抑制、軍縮、核拡散防止事業の推進に積極的に力を注いでいる。中国はこれまでの軍備抑制と核拡散防止の国際条約に加入している。核拡散防止の面で、中国は一貫して公約した国際的義務を厳格に履行し、核拡散防止メカニズムの法制化建設に積極的に取り組み、2003年12月に「中国の核拡散防止政策と措置」白書を発表した。

       2003年末現在、中国は世界の164カ国と外交関係を樹立している。2003年11月29日、ギリバス政府が両国の友好関係を顧みず、台湾当局と「国交を樹立し」、「2つの中国」をつくり、中ギ関係と両国人民の友情をゆゆしく傷つけたことに鑑みて、中国政府はギリバスとの外交関係を中止し、両国政府間のすべての取り決めの執行も中止することを決定した。

       非常時期に中国の新しい国家指導者が国際舞台で活躍

       2003年3月、中国政府は世代交替を完成した。この時、中国に新型肺炎(SARS)が発生し、一部の外国首脳と代表団は中国訪問を取り消すか、または先に延ばし、一部の国際会議もやむを得ず期日を変更した。これらの変更に対し、中国政府は「理解」、「尊重」の態度を取った。統計によると、19カ国の政府首脳などの高級代表団は中国訪問の期日を調整した。

       他方では、中国の新しい指導者は新型肺炎発生という特殊な時期に国際舞台で活躍した。

       2003年5月26日から6月5日まで、胡錦涛国家主席はロシア連邦、カザフスタン共和国、モンゴル共和国を公式訪問し、しかもモスクワで開かれた上海協力機構加盟国の第3回首脳会議、サンクトペテルブルグ建都300年記念行事、フランスのエビアンで開かれた南北首脳非公式対話会議に出席した。胡錦涛主席はわずか11日間でヨーロッパ、アジア、アフリカの50余人の外国首脳と会見した。

       4月29日、温家宝総理は中国政府代表団を率いてタイのバンコクで開かれた中国とASEAN首脳のSARS問題に関する特別会議に出席した。

       5月19日から28日まで、呉儀国務院副総理兼衛生部部長は代表団を率いてスイスのジュネーブで開かれた第56回世界保健総会に出席した。

       2003年に入ってから、国際情勢に深刻な変化が生じ、新しい国際枠組みがまだ形成されていない状況の下で、世界の主要勢力の再分化・再組み合わせと利益再分配が加速的に行われ、大国関係が加速的に調整されている。

       複雑多変の情勢の下で、中国の指導者は冷静に観察し、沈着に応対し、相互尊重および共通点を求めて相違点を残す精神を堅持し、重要な戦略的チャンスをしっかり把握し、フルに活用することに着眼し、多国間関係と二国間関係、国内発展加速と経済グローバル化応対の関係、国家と国民の根本的利益の擁護と人類の共通利益の促進の関係を重点的に処理し、外交活動手配における「カギは大国、最も重要なのは周辺諸国、基盤は発展途上国」の3者間の相互関係を把握し、一連の二国間と多国間の外交活動と外交政策を通じて、複雑な国際情勢と国際問題における主動権をしっかり掌握している。