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2001年の九大科学技術の進展ぶり

2002年1月23日、中国科学院と中国工学院の566人のアカデミー会員は2001年の中国十大科学技術進展を票決した。21世紀の中国科学技術の発展に影響を及ぼすと見られる9大科学技術は次の通り。

（一）最初の無人宇宙船「神舟2号」の打ち上げに成功。2001年1月10日1時0分、中国が独自に開発した「神舟2号」無人宇宙船が酒泉衛星打ち上げセンターで打ち上げられ、10分後には予定の軌道に乗った。これは中国の宇宙飛行事業が有人飛行へと重要な一歩を踏み出したことを示している。「神舟2号」無人宇宙船は中国の有人宇宙飛行プロジェクトで最初のものとなる実験用宇宙船であり、宇宙船のシステム構造がさらに改善され、技術的性能も向上した。飛行期間に宇宙生命科学、宇宙材料、宇宙天文学と宇宙物理学、微重力科学などの分野の実験が行なわれた。

（二）ヒトゲノム解析計画の「中国編」が他に先んじて完成。ヒトゲノム計画は中国で突破的な進展をとげ、中国の科学者は2年足らずの期間に分担したヒトゲノム配列の解読作業を終了し、ヒトゲノム解析計画に参加した6カ国の中で他に先んじて完成図を作りあげた。略図と比べて、完成図のカバー率は90％から100％に、確度は99％から99.9％に上昇した。

（三）イネゲノムの概要版とデータバンクが初めて中国で独自に完成。中国科学院遺伝子生物情報センターと中国科学院遺伝研究所、国家交雑水稲研究センターなどの部門の科学者はすでに22億全塩基対の配列を解析し、序列と遺伝子のカバー率が95％以上に達し、90％の区域の確度は99％に達している。この研究は中国バイオ科学分野におけるいま一つの重要なブレークスルーである。

（四）世界最大の種の資源バンクができた。国家科学技術部などの部門によって立件され、中国農業科学院作物品種資源研究所などが作り出した国の作物の種の資源バンクは、世界で最も多い種の資源を保存し、長期的に保存される種子の数は33万組余りに達し、作物の育種と生産を保証するものとなっている。

（五）処理が最も高速化したスーパーサーバー「曙光3000」の開発に成功した。中国科学院計算技術研究所が開発した「曙光3000」スーパーサーバーは、最高演算速度が4032億回/秒で、メイン・メモリ総量は168GBに達し、今では全国で処理速度が最高の中国製スーパーサーバーである。「曙光3000」は全体として世界の先進レベルに近づき、操作システムなどは世界の先進レベルに達している。

（六）科学者が分子の内部構造の直接観察に成功を収めた。中国科学技術大学の侯建国、楊金竜、朱清時氏らはトンネル走査顕微鏡でケージ構造の炭素-60分子を一つの単分子膜の表面に組み入れ、マイナス268デグリ・セルシアスの時炭素-60分子の熱振動を凍結させ、世界で初めて炭素原子間のシングル・ボンドとダブル・ボンドが見分けられる分子映像を「写し取った」。こうした単分子による直接結像技術はナノテクノロジー部品の製造に効果的な手段を提供するものである。

（七）早期生命の研究で重要な成果。イギリス「ネイチャー」誌は2001年11月22日、西北大学の舒徳幹教授らが早期生命の研究分野であげたいま一つのブレークスルーの成果――「中国澄江化石庫で新しく発見された後口動物門」と題する論文を発表した。これは同誌がこの数年間に6回目に舒徳幹氏らの「カンブリア紀の生命ビックバン」という研究テーマに関する一連の発見を公表したものである。

（八）　全国の土地資源の「財産」が明らかにされた。全国農業区画委員会の指導のもとで実施された土地資源調査プロジェクトは次の10余りの成果をあげた。「中国土地資源」と「中国土地資源調査技術」などの専門著書、「中国土地資源調査データ集」、1：500000全国土地利用図、1：2500000と1：4500000土地利用掛図、「中国土地資源調査グラビア」および専門テーマの技術映画などの出版、発行。以上はこれまでの最も系統的で、全面的な、正確な全国の土地状況のデータであり、プロジェクトの成果は全体として世界の先進レベルに達するものである。

（九）綿花の単位面積収量の「3連覇」を記録。中国科学院はいくつかの研究所を組織して、類型の異なるモデル区をつくり、技術集約の形で新疆で綿花の持続的多収穫の方法を模索し、綿花栽培で重要な技術上の突破を見せ、１ムー（1ムー＝0.067ヘクタール）あたりの原綿収量が200～250キロという世界最高記録を樹立した。科学者の努力で収量の高い綿花が新疆で240万ムー普及し、収量が5771万キロ増え、生産額が5億6000万元増加した。