出版事業


出版事業もかなり大きな発展をとげている。2001年末現在、全国で出版された各種雑誌は29億冊、図書は63億冊(枚)に達した。

図書と刊行物 全国には出版社が合わせて560余社あり、毎年、市場に向けて優れた書籍、ベストセラーと大量の新刊書を10万余種も出版している。国は書籍出版の重要なプロジェクトを何回も企画し、優秀図書賞を設けて発展を促進している。20世紀の最後の15年間に、政府によって表彰された優れた図書は約1200種に達した。

刊行物にも驚くべき発展が見られる。1949年においては、全国には257種の刊行物しかなく、印刷部数は2000万冊で、1人当たり0.1冊以下であったが、改革・開放後の1979年においては、全国の刊行物総数は1470種となり、印刷部数は1人当たり1冊の11億8400冊に達した。
新世紀の2001年に入ると、全国の刊行物総数は8725種となり、印刷部数は1人あたり2冊以上の29億冊に達した。

むこう5年間に、中国の出版業は逐次整備・統合を行い、集約的経営の道を歩むことになろう。2005年までに、5〜10の年間販売額が10億元ないし100億元になる出版グループ、10〜20の世界でも影響力のある著名な刊行物、1つ〜2つの年間販売収入が3ないし5億元の刊行物グループを設立する計画が制定されている。

電子出版物 社会の情報化過程の加速に伴って、中国の電子出版物市場が逐次形成され、現在、一定の規模をもつようになっている。現在、新聞出版総署に認可された電子出版部門は36社あり、累計200種の電子出版物が出版されている。

対外出版 中国の対外出版グループは外国語版の図書・出版物の出版、印刷、発行を主とする大型の出版グループであり、出版の対外交流と協力の中で、ユニークな役割を果たしている。同グループは英、仏、独、西、日、中の言語による5種類のペーパーの雑誌である『北京週報』、『今日の中国』、『中国画報』、『人民中国』、『中国報道』と多種類の言語のウェブサイトがあり、外文出版社、新世界出版社など7社の出版社は毎年、20余りの外国語の約1千余種のさまざまな題材の図書を出版し、世界の190余カ国と地域に発行し、世界の人々に中国を知ってもらう上で重要な役割を果たしている。同グループ所属の中国国際図書貿易総公司は82カ国と地域で各種刊行物を発行し、またいくつかの国と地域で中国図書展(ブックフェア)を開催している。

五洲伝播センター 主に多種類の言語の録音・録画製品(映画・テレビを含む)と文字出版物を制作している民間の国際マスメディアである。1993年の発足いらい、毎年数百時間の映画およびテレビ番組を制作し、約百種類以上の図書を出版し、世界の150余カ国と地域で発行している。その内容は主に中国の基本的状況を紹介し、中国の文化を発揚し、中国の改革・開放と現代化建設の過程を反映し、国際社会で注目されているホットな問題について答え、中国の風俗などを紹介している。
 
チャイナ・インターネット・ニュース・センター  インターネット技術を取り入れて外国および地域に中国の状況を発信する、内容が最も権威性があり、最も集約され、最も豊かな情報ネットワークである。このネットワークは1997年1月1日の正月明けに開設、運営され、90%以上の閲覧者は国外の人たちである。


 

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