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japanese.china.org.cn | 03. 06. 2015

比大統領が訪日、南中国海情勢を乱す

タグ: アキノ フィリピン 海洋問題 釣魚島

フィリピンのアキノ大統領が2日に日本入りし、4日間の訪日を開始した。アキノ大統領の訪日は就任以来6回目で、日本は在職中の訪問回数が最多の国になった。共同通信社は、日比は現在の南中国海の緊張情勢を鑑み、安全協力の強化などを検討すると分析した。

共同通信社の報道によると、アキノ大統領は3日に天皇夫妻と会談し、さらに参議院本会議で演説する。シンガポール拠点のTV局Channel NewsAsiaは、外国人首脳が日本でこれほど厚遇されるのは稀だと報じた。日本経済新聞は、アキノ大統領は国会でフィリピンの近年の経済発展、日比関係の強化などについて言及すると予想した。アキノ大統領は4日、安倍晋三首相との会談を予定している。

アキノ大統領は2日午前の出発前に、「法治によって主権問題を公平に解決する。この点について、日本と我々の立場は共通する。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題で中国と対立する日本が今後、フィリピンと足並みをそろえ続けることに期待する」とメディアに表明した。報道によると、日本はフィリピンとの防衛協力により、実効支配を強化する中国をけん制しようとしている。アキノ大統領は、安倍首相が成立を目指す新たな安保関連法案に支持を表明する見通しだ。

フィリピン紙は2日「アキノ氏、海洋問題を日本にもたらす」と題した記事の中で、「アキノ大統領は、両国間の政治および経済・貿易関係の強化を目指し訪日する。双方は南中国海の係争に対する関心を含む、さまざまな問題について議論する」と報じた。ロペス駐日フィリピン大使は、「アキノ大統領は訪日中に、巡視船の契約の調印式に出席する。巡視船は、海岸線の監視と緊急災害救助に使用される」と述べた。

中国海洋問題専門家の劉鋒氏は2日、環球時報の取材に応じた際に、「日本とフィリピンは南中国海問題で利用し合う。日本は南中国海における存在感を強化する。これは米国に追従するためではあるが、それよりも国益の計算がある。中国の東中国海における日本への圧力を弱めるほか、東南アジア諸国によるいわゆる連盟を作り、共同で中国をけん制しようとしている。フィリピンは日本から多くの武器装備を手に入れ、米日の力を借り中国をけん制しようとしている」と分析した。

 

2015年6月3日

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