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japanese.china.org.cn | 09. 11. 2015

中国ロボット市場で外資参入が相次ぐ 「インダストリー4.0」の成長力に期待

タグ: 中国ロボット市場

「中国製造2025」は、中国版「インダストリー4.0」計画が30年の間に10年ずつの3段階を経て目指す中国製造強国建設の成長戦略のうち、最初の10年に関する行動綱領だ。

上海市にある四つ葉のクローバー形をした国家会展センターで3日、多くの人が集まるなか、大小さまざまなロボットがそれぞれのリズムで、訪問客に自身の技能を示していた。1年に1度の中国国際工業博覧会が上海市で開かれ、工業ロボットが大きな見どころとなるなか、今回はロボット展示ブースの面積が3万平方メートルに拡大した。

取材を行った記者によると、出展企業のなかでも特に外資企業が、中国の「インダストリー4.0」や「中国製造2025」などの計画による中国国内市場の巨大な成長力に期待を示した。「私は米国、欧州、イタリア、タイなど多くの地域で生活を送りながら仕事をしてきましたが、中国が最も魅力的です。中国はすでに世界最大のロボット市場となった上に、巨大な潜在能力があると思います」とComau社のチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)を務めるマティアス・ウィクルンド氏は、中国の『国際金融報』の記者に答えている。

マティアス・ウィクルンド氏は、具体的な数字を挙げながら、中国では生産・製造業の作業員1万人ごとに30台のロボットが配置されているが、韓国や日本ではその数が300台を超えているため、中国の成長力は非常に大きいとの見方を示した。「私は現在、家族と共に中国に引っ越てきましたが、これは私にとって将来を見据えた決定です。中国市場の発展を重視していることが理由で、自社が中国で長期的に成長するための後押し拡大にも期待しています」と述べている。

Comau社は今年、中国国際工業博覧会に初めて出展したが、米国のRethink Robotics社は今回の出展が中国市場で初の顔見世となった。

Rethink Robotics社は3日、中国のオートメーション設備サプライヤーの上海電気自動化設計研究所有限公司(SEARI)と代理販売契約を締結したと発表。Rethink Robotics社のチーフ・オブ・レベニュー(COR)を務めるジェンソン・バトン氏は、記者に対し、グローバルに事業開拓を進めるなか、中国市場がその土台として、向こう1年以内に自社にとって最大の市場になるとの見通しを示した。

中国のロボット市場はまだ生まれたばかりだが、すでに世界最大となった上、引き続き需要が急速に拡大している。高工産研ロボット研究所のまとめによると、ABBグループ、ファナック、安川電機、KUKA社による2015年の中国市場での出荷量は、増加率が25%前後を保つ。

今後の見通しについてジェンソン・バトン氏は、「中国製造2025」の壮大な計画が実行され、中国が製造業の質向上と工業の成長に全力で取り組むと予想。ハイテクのオートメーション化が徐々に進み、ロボット応用で新たな工業オートメーションの段階に入る企業が増えていくとの見方を示した。

 

2015年11月9日

 

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