ロイター通信は11月6日、「中国人消費者、記録的な独身の日に向け準備を整える」と題した記事を掲載した。要約は下記の通り。
中国の消費者中心の経済へのリバランスに対して、世界の多くの企業が慎重になっている。しかし悲観主義者は中国の年に一度のネット通販の祭典を見れば、中国人消費者の購買力を痛感できるだろう。
若者たちが始めた「独身の日」は、当初は単なる独身生活を祝う日だった。この祝日が中国全土で流行すると、徐々にネット通販の祭典となっていった。中国は今年、記録的な独身の日を迎えるかもしれない。調査会社・ニールセンの最新の調査結果によると、中国の1000人のネットユーザーのうち56%が、今年の消費額は2014年を上回ると回答した。回答者は今年、平均で前年比22%増となる1761元の支出を予定している。これが現実になれば、中国ネット通販最大手のアリババは、今年の独身の日に初めて売上100億ドルを突破することになる。ニールセン大中華区の担当者は、「中国の所得水準とネット普及率が上昇を続けており、これは自然な流れである」と述べた。
今年は1000以上の小売ブランド、330都市の18万店がアリババの独身の日のキャンペーンに参加する。これは国内ブランドの祭典であり、欧米や日韓など25カ国の5000の海外ブランドも加わることになる。
上述した調査の回答者の6割は、今年は海外製品の購入を検討すると述べた。ニールセンは、「中国人消費者が経験を積み重ねるに伴い、高品質の精巧な製品への需要が旺盛になっている。多くの中国人消費者がネット通販で海外から商品を購入し始めており、この流れを裏付けている」と判断した。
2015年11月9日