インドの携帯電話市場で、「メイドインチャイナ」が主導権を握りつつある。インドメディアが伝えた。中国人は何事にも一生懸命で勤勉、「機を見るに敏」と言われることが多いが、インドのスマートフォン市場では正にこのような動きを見せているようだ。
インドの大手ポータル「Rediff.com」によると、中国の主要スマートフォンブランドのシェアは、数年前は4-5%に過ぎなかったが、今やインド市場の5分の1を占めるようになったという。
インド市場には、聯想集団(Lenovo)、小米、金立通信(GiONEE)、Vivo、華為(Huawei)など大手のほかにもいくつかのブランドが進出。インド市場での中国製スマホのシェアはインド製、韓国製について第3位に食い込んでいる。専門家によると、Intex、Micromax、Karbonn、Lavaなどのインドブランドは市場シェアの3分の1を、サムスン、LGなどの韓国ブランドは4分の1前後を占める。
どこからともなく頭角を現した多くの中国ブランドがインドの消費者に注目されているが、「人気のカギはその独創性にある」とインドのネットメディアが分析した。「中国ブランドは巧みに効果的にネットメディアを利用している。在庫を少な目に保つことでコストを抑制。これと同時に、自分達に合った組織やパートナーと協力し、競争が激しい市場のなかで宣伝を行い、ブランドの認知度を上げている」と指摘した。
市場調査会社カウンターポイント・リサーチ社のアナリスト、ニール・シャー氏は、「中国ブランドは、一部OEMメーカーの場合もあるが、その事業全体を任されている。彼らはインドでスマホの現地生産を開始して間もないが、シェア拡大は中国の良好な制度運用が背景にある」と分析する。
インドと中国のブランドはいずれもこの制度を利用し、コストを厳しく抑えている。単なる携帯電話とはいえ、インド市場では「メイドインチャイナ」が主導権を握りつつあり、状況は変わってきている。報道によれば、中国とインドの携帯メーカーは、インド政府の後押しでインドの携帯メーカーに投資を行っている。
ニール・シャー氏は、「中国のメーカーは自国市場で生産ラインを設け、長年に渡って技術開発に投資してきた。彼らが今やろうとしているのは、これらの携帯をインド市場に持ち込むことだ」と語る。
中国の携帯メーカーVivoはニューデリー近郊のGreater Noidaで先月、第1工場の竣工式を行った。同社はインド工場を建設した最初の中国企業だ。聯想集団(Lenovo)、小米、金立通信(GiONEE)、華碩(ASUS)、一加(OnePlus)、酷派(Coolpad)などのブランドに先行して現地工場を建設したが、これらのメーカーも同様の計画があるという。
上記のインドスマホメーカーによると、彼らはインド工場でMicromax、Karbonn、Lava、Celkonなどのスマホ生産を開始する予定だ。インドブランドと同様に、中国ブランドも経営資源、ブランド・エクイティに投資を行い、インドの消費者の間で認知度を高めようとしている。
Vivoは先ごろ、クリケットのインド・プレミア・リーグで公式スポンサーとなった。金立通信と欧珀(OPPO)は、インドの大型娯楽番組でスポンサーを務めると報じられた。
2016年1月7日












