ホーム
japanese.china.org.cn | 15. 02. 2016

中国製造2025、ドイツのインダストリー4.0と全面的に融合

タグ: 中国製造2025 ドイツのインダストリー4.0

昨年末、伝統工業地域の瀋陽市の重大情報が、相次いで発表された。昨年12月21日に「瀋陽市『中国製造2025』実施案」が発表された後、国務院は12月23日に「中独(瀋陽)ハイエンド設備製造産業パーク建設案」の同意文書を発表した。中国製造2025、ドイツのインダストリー4.0戦略の融合・協力の重要な担い手として、中独産業パークは国家が初めて認める中独ハイエンド設備製造産業の協力をテーマとする戦略的プラットフォームになった。

独SAP社の製造業専門家のGolan Kwok氏は、「スマート製造は産業化や自動化ほど単純なものではない。スマート製造は顧客に高付加価値サービスを提供しなければならない。中国とドイツの企業はインダストリー4.0を利用し、製造業のスマート製造へのモデルチェンジ・アップグレードを促すことができる」と話した。瀋陽機床集団欧州集群総裁の張天君氏は、「いかにインターネットを利用し、伝統的な製造技術の新たな産業革命を実現するかは、スマート化へのアップグレードの重要な段階だ」と語った。

同産業パークは中国東北地区の製造業密集地帯である瀋陽市鉄西区に位置する。ここには一定規模以上の企業が482社、グローバル企業が100社以上、世界トップ500社が50社以上入居している。ドイツが瀋陽市で投資を行っているBMW、BASFなど22社もここに密集している。BMWは世界最先端の技術を持つ完成車工場、エンジン工場、ドイツ以外で唯一の研究開発センターをここに設置した。中国製造2025を代表する企業、瀋陽機床などもここに密集している。

同産業パークは国家戦略として、両国の製造業の協力の深化、情報化・産業化の融合の実現、新型産業化の道を歩む模範エリアという使命を実現し、世界クラスの設備製造業集約エリアになる。ドイツ機械工業連盟(VDMA)の関係者は、「ドイツの製造業の強みは、革新と品質にあるが、中国はコストと速度にある。両国の協力は、この面で相互補完を実現できる」と話した。

 計画中の面積は48平方キロメートル、核心エリアの面積は20平方キロメートル。同産業パーク管理委員会副主任の李宝軍氏は、「産業パークは中独大街を軸線とし、中欧路、中仏路、中瑞路、中奥路と共に『1縦4横』の構造を形成し、ドイツ企業を集める産業回廊を形成する」と話した。同産業パークはすでに、新たな振興をけん引している。現在まで両国で説明会を13回実施しており、国内外の50組以上の代表団を受け入れ、ドイツの関連機関と協力関係を樹立している。パーク内で35件のプロジェクトが建設されており、74件のプロジェクトが重点的に推進されている。

うちスマート製造プロジェクトが10件、先進機械製造プロジェクトが4件、自動車製造プロジェクトが30件、産業サービスプロジェクトが14件。スマート製造の面では、独KUKA社のロボットプロジェクト模範センター、独NEUGART社の産業ロボット精密減速機のプロジェクトを推進している。ハイエンド設備の面では、シーメンス相互接続交通研究開発センター、直流エレクトロルミネセンス、信号システムなどのプロジェクトを推進している。産業サービスの面では、中独企業革新センター、中独デュアルシステム職業教育研修拠点などのプロジェクトを推進している。

 

2016年2月15日

 

 

コメント

コメント
名前
最新コメント (0)