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japanese.china.org.cn | 20. 04. 2016

中国の科学技術水準、日本を超えたのか?

タグ: 中国技術力

多くの日本人は、中国の科学技術水準が「依然として発展段階にある」と考えているかもしれない。しかし、各国の科学技術研究開発向け投資や、最近発表の論文件数、大学の世界ランキングを細かく分析すると、中国の違ったイメージが見えてくる。

日本国立開発法人科学技術振興機構(JST)顧問の中村憲樹氏は、中国の科学技術水準は日本を超えたとの見方を示した。それについていくつかの点を挙げ、以下のように説明している。

まず、中国の研究部門に人材を提供する大学と研究団体の数が急増した。中国の大学数は日本の4倍超に上り、依然として増えるなか、学生と研究員の数も急激に増加、中国は以前から一貫して「科学教育立国」の戦略を実行し、ここ10年間で、科学技術向け研究開発費が年平均20%増え、2009年には日本を上回る世界第2位となった。

2番目に、「海外留学帰国者奨励政策」で人材の確保に努めている。中国の大学を訪問すると、いずれの大学も学長が年齢的に若い上、その多くが外国語を流ちょうに話す。約10年前はほとんどの海外留学者が卒業後に帰国しなかったが、政府は「海外留学帰国者奨励政策」を打ち出して、専用住宅の提供、配偶者と子育て問題の解決などを進め、多くの人材を中国国内の研究機関や大学での勤務に導いた。

第3に、中国では産学の研究開発をめぐる提携が緊密だ。「国家大学科学技術パーク」が設けられ、産学提携が急速に発展すると同時に、中国の有名大学と世界トップ企業との提携も拡大している。電子通信、ナノテクノロジー・素材、先端測量技術、ライフサイエンス、環境技術、臨床医学などの分野で中国の研究、技術開発、産業技術の水準は世界トップレベルにある。特に、宇宙開発において中国は絶対的な優位に立つ。

中国の科学技術と研究の水準が急速に向上したのは、中国が常に世界一を目指して大胆な国家計画を打ち出し、一貫して科学技術の振興を政策的に最重要視することで、研究のイノベーションや研究者の意欲を刺激してきたためだ。この点で、中国の科学技術政策と日本は異なっている。

 

2016年4月20日

 

 

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