世界では最近、スマートテクノロジー、インターネットテクノロジー、VR(バーチャルリアリティ)技術などが流行しており、北京モーターショーでも注目を集めている。
中国企業はモーターショーで、最新の自動運転車の成果を展示した。長安汽車の自動運転車2台は、重慶市から2000キロの道程を経て北京に到着する長距離路上テストを実施したばかりで、同社ブースの注目の的になった。
見るだけでは物足りないが、自動運転車を体験したければ、北京汽車が屋外に設置した自動運転車体験エリアに足を運ぶと良いだろう。現場で携帯電話を使い、二次元コードをスキャンし登録と予約を完了すると、自動運転車に乗車し、スマートテクノロジーがドライバーの代わりになる様子を見ることができる。
・インターネット+車
多くの中国企業は国際協力により、自社の「インターネット+車」の模索を展示している。
スーパートラック「欧曼EST」は、中国の福田汽車、独ダイムラー、米カミンズの共同開発の成果だ。同車は「スーパーチーム管理システム」を搭載し、マルチメディア、記録装置などの機能を一体化している。さらに車載ネットワークによる通信で、遠隔診断、自動救助、警報、車両の監視・制御、燃費管理、運転中の行為の分析といったサービスを提供する。人、車、貨物のスマート管理を全面的に実現。トラックのこのようなネット化は、物流業の大きな力になる。
ゼネラル・モーターズ、上汽集団、上汽通用の共同出資会社の上海安吉星公司は、車載ネットワーク技術・サービスに特化した企業だ。同社は北京モーターショーで、全面的なモバイル車載ネットワークライフの成果を展示した。これらの技術はセダンを重視している。例えばモバイル通信の4G LTE技術を使い、車内無線LANに接続することができる。自然言語処理技術により、ユーザーは音声により目的地を検索し、その結果を車に送ることができる。同社の「スーパー執事サービス」を使えば、車内で空港、ホテル、高級レストランなどに予約を入れることができる。
・VR時代の車
今年は世界的に公認されている「VR元年」だ。ラスベガスで開かれた家電見本市CESなど有名見本市において、さまざまなVRグラス、VRヘッドセットなどが登場した。来場者はこれらの技術によって、製品の特長を知ることができる。北京モーターに出展した国内外メーカーもこれらの技術を応用し、スペースが狭く背景が単一的という会場の不足を補った。
車とVRと言えば、超高速の体験が思い浮かぶだろう。記者が米電気自動車新興企業「Faraday Future」のスポーツカーに乗り、VRグラスを装着すると、SF映画のような光とトンネルが現れた。スポーツカーはその中を通過した。上下左右を見ると、異なる角度から車内のデザインと構造が確認できた。
2016年4月27日