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japanese.china.org.cn | 31. 05. 2016

AIIBと欧州投資銀行、より高度な協力関係を実現へ

タグ: AIIB

中国を訪問中の欧州投資銀行(EIB)のホイヤー総裁は30日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)との協力枠組み文書に調印したとし、これにより両者のより高度な協力関係の実現を目指すと述べた。

AIIBは公式サイトで30日、2つの国際金融機関が協力拡大で合意したと発表。戦略的に重要な意義のあるプロジェクトへの投資を支援し、協調融資を推進、関連諸国の協力強化につなげるとしている。

欧州連合(EU)の駐中国代表部はその後のニュース速報で、ホイヤー総裁の発言を引用し、「国際金融機関は、重要なインフラ整備、雇用機会創出と生活水準向上などに関する投資で重要な役割を果たす。EIBとAIIBという既存の国際金融機関の実りある提携は、より豊かな成果にもつながり、非常に喜ばしい」と伝えた。ホイヤー総裁はまた、金立群総裁をはじめとするAIIBとの共同作業に期待感を示した。「気候変動対策や、交通システム整備、給水事業など、1つの金融機関が単独で解決できない問題について、我々は連携協力して取り組んでいく」としている。

ホイヤー総裁は5日間の日程で中国を公式訪問している。今回の訪問の重点は、気候変動対策での中国との協力強化だ。EIBは気候変動対策関連で世界最大規模の投融資を行っており、グリーン・ボンド(気候変動対策を目的とする事業活動に資金使途を限定した債券)の発行でも世界をリードしている。

AIIBの金立群総裁は、「EIBとの協力合意は非常に喜ばしい」とし、「AIIBは世界全体の巨大なインフラ投資需要をカバーするうえで、強力なパートナーを得たことを示す」と述べた。また、「AIIB設立の目的は地域の協力促進とパートナーシップの構築、開発に関わる難題の解決」だと指摘。EIBは強力なパートナーだとし、「共に努力し、世界経済をめぐる複雑な環境で安定した力を発揮し、持続的かつ積極的な発展の成果を収めたい」と述べた。

AIIBとEIBは、技術と金融に関する情報の共有などを通じ、協力関係をすでに構築している。金立群総裁とホイヤー総裁は今回、AIIBの北京本部で新たな枠組み協議に調印した。両者は既存の協力関係を踏まえ、協調融資の効率アップや定期的な対話の促進など、より一層の発展を目指す。


 2016年5月31日

 

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