トランプ時代、試練を迎える日米同盟 |
米大統領選で、トランプ氏が次期大統領に選ばれた。この結果は多くの米国メディアの予想外であり、遠く離れた東洋の日本をも驚かせた。日本メディアは選挙前、ヒラリー氏を有力視していた。安倍政権内でも、トランプ氏の勝利に対する備えが不足していたようだ。トランプ氏の当選前後、安倍政権は衆議院で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)関連法案を強行可決した。しかしトランプ氏は当選後、TPP離脱を再度表明した。これは安倍政権のTPPをめぐる一方的な努力が水の泡になったことを宣言した。安倍首相がTPP問題で敗北したのは、多くの政治家と同じくトランプ氏の当選の可能性を考えていなかったからだ。そのため付け焼き刃のような慌てぶりが、トランプ時代の日本の対米政策の現状になった。 在上个月的美国总统大选中,特朗普成功当选为下届总统。这一结果不仅出乎许多美国媒体的预料之外,也令远在东方的日本大跌眼镜。选前的日本媒体普遍看好希拉里,而安倍政权内部似乎也对特朗普赢得选举准备不足。就在特朗普当选前后,安倍政权在众议院强推跨太平洋伙伴关系协定(TPP)相关法案,并依靠执政党在众议院的优势最终通过了法案。然而特朗普在当选后再度重申了美国将退出TPP。这在相当程度上宣告了安倍政权绕TPP做出的单方面围努力将付诸东流。安倍在TPP问题上的败着就在于他和很多政界人士一样忽视了特朗普当选的可能性。因此,临阵磨枪似的慌乱就成为了特朗普时代日本对美政策的现状。 国際関係の処理に当たり、予想外の出来事が生じるのは珍しくない。その際に、政権の柔軟な対応力が試される。トランプ氏が間もなく就任という問題に対する、安倍政権の反応は遅くない。安倍首相は11月17日に訪米し、トランプ氏と会談した。これにより米大統領選後に、トランプ氏と初めて会談した外国人首脳になった。11月23日に安倍首相が帰国すると、内閣官房副長官にして安倍首相の腹心である萩生田光一氏は、得意気に「首相はおぼっちゃま育ちの割には不良と付き合うのが上手だ。荒っぽい政治家と堂々と 話すことができる。」と述べた。日本はこの訪問により、トランプ時代の日米関係の脈を取ったように見えるが、萩生田氏の「不良」という言葉は、日本のトランプ氏への認識不足を露呈しているようだ。 在处理国际关系时,碰到预料之外的情况也并不少见,这时要考验的就是一个政权的应变能力。安倍政权在应对特朗普即将上台的这个问题上,动作不可谓不快。11月17日,安倍又赴美国与特朗普当面举行了会谈,从而成为了外国领导人中在美国大选后与特朗普会面的第一人。在11月23日安倍结束出访回国时,日本的内阁官房副长官同时也是安倍亲信的萩生田光一向外界不无得意的表示:“首相虽然是政治世家出身,但却擅长与‘不良人士’相处。”表面上日本已经通过这次出访,摸准了特朗普时代日美关系的脉搏。但萩生田光一使用的“不良”二字却暴露了日本似乎对特朗普认识仍有不足。 萩生田氏に「不良」と呼ばれた外国首脳には、他にもロシアのプーチン大統領がいる。日本にとって、プーチン大統領とトランプ氏の間には、西側の伝統的な価値観に背くという重要な共通点がある。これは萩生田氏が「不良」と呼んだ理由でもある。しかしトランプ氏とプーチン大統領を同類にし、同じ見方で両氏を認識するならば、あたかも顔だけで人柄を判断するようなものであり、日本の戦略ミスを招く可能性もある。ロシアと米国内の伝統的な政治要素には、大きな差があるからだ。 被萩生田光一冠以“不良”之名外国元首的除了特朗普以外还有一位,那就是俄罗斯总统普京。对于日本来说,普京和特朗普的重要共性就是二者都有违西方传统的价值观,这也是萩生田光一称其为“不良人士”的原因。但是如果把特朗普和普京归为一类,而用同样的眼光来认识他们就很有“脸谱化”的嫌疑,从而可能让日本做出战略误判。毕竟俄罗斯和美国国内传统的政治因素有着显著的不同。 常識破りで知られるトランプ氏が正式に就任する前に、米国内でもその政策を正確に判断することは困難であり、外国ならばなおさらだ。日本はトランプ時代の対日政策について、よく理解しているような自信を示しているが、これは過度な思い込みだろう。トランプ時代の米国の外交政策は、その不確定性が最大の特徴になりそうだ。日米同盟の特殊な関係により、両国には多くの共通する利益がある。しかしこれを過信し、トランプ氏の「親しき仲にも礼儀あり」という経営者の天性を無視すれば、日本が一方的に「一枚岩」と考えている日米関係で予想外の状況を迎える可能性がある。親米路線を歩み南中国海などの問題で中国を挑発する日本は、いつの間にか孤立無援になっていることに気づくかもしれない。(作者李若愚氏は中国社会科学院日本研究所政治研究室の研究員) 无论如何,在一贯以不守常规著称的特朗普正式上台执政以前,连美国国内也很难对于其政策预先给出一个准确判断,更遑论外国。日本关于特朗普时代美国对日政策展现出了然于胸的自信,恐怕有些自视过高。特朗普时代美国外交政策的最大特点恐怕就是其不确定性。尽管依托日美同盟的特殊关系,日美两国仍有很多共同利益。但是过度相信日美共同利益,而忽视了特朗普“亲兄弟明算账”的商人天性,很有可能会让日本在单方面以为“铁板一块”的日美关系上,面对意想不到情况。继续奉行亲美路线在南海等问题上挑衅中国的日本,或许有一天回过头来会发现自己身后孤立无援。
2017年1月4日
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