第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
聯合ニュース記者:中韓関係は現在、複雑かつ敏感になっているが、今年は中韓国交正常化25周年だ。王外交部長は今年の中韓関係に、どのような見通しを持っているか。中国側は中韓関係の発展に向け、どのような計画を立てているか。
王毅外交部長:皆さんは中国語が上手なようで、あなたも中国語が上手だ。我々は特に韓国を含む周辺諸国の若者が、中国語を学びに中国を訪れることを歓迎する。今年は中韓国交正常化25周年という、重要な年だ。中国側は両国民の25年に渡る共同の努力によって手にしたこの成果を惜しむ。当然ながら韓国側も中国と共に、両国の互恵協力の大局を守ることを願う。
現在の中韓関係に影響を及ぼしている最大の問題は、米韓が物議を醸すミサイル迎撃システム「THAAD」を、韓国に配備しようと固執していることだ。我々は当初から断固反対していた。THAADの観測・早期警戒の範囲が半島を大幅に上回り、中国の戦略的安全を損ねる狙いが周知の事実になっているため、THAAD導入は間違った選択だ。これは隣国との付き合いに反しており、しかも韓国をより危険な境地に陥れる可能性が高い。そのため我々は韓国国内の一部勢力に対して、独断専行を続けぬよう忠告している。さもなければ、人を損ね自分を損ねる結果に終わるだけだ。中国側は韓国側が瀬戸際で引き返し、配備を中止するよう促す。さもなければ間違った道を歩み続けることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月8日