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japanese.china.org.cn | 24. 05. 2017

中国A株のMSCI指数組み入れ可否、結果は来月20日明らかに

タグ: 中国株式市場

中国A株のMSCI指数への組み入れ可否が発表されるまでひと月を切り、その行方に市場の関心が集まっている。

株価指数の算出を手がける金融サービス会社の米MSCIは23日、中国A株(本土上場の人民元建て株式)を同社の新興国株指数に組み入れるかについての可否を6月20日に発表すると明らかにした。

ここ数年、6月が近づくたびにMSCI関連の情報に注目が集まる傾向があるが、市場では当面、この話題でもちきりになりそうだ。

MSCIは毎年6月、年次市場分類見直し審査の終了後、A株への組み入れ可否を発表する。ブルームバーグが23日付けで報じたところによると、MSCIは6月20日午後10時半(中央ヨーロッパ夏時間)過ぎに、2017年度の審査結果を発表する予定だ。

現在、MSCIが審査リストに挙げているのは、MSCI中国A株指数、MSCIアルゼンチン指数、MSCIナイジェリア指数の3つ。同社が今年3月、A株の組み入れに関する新たな提案を示したことから、A株が組み入れられる公算が大幅に強まったとの見方が広がっている。

この新たな提案では、◇組み入れ対象はA株大型株に限定する、◇本土と香港の両方に上場するAH重複上場銘柄のうち、H株がMSCI中国指数の構成銘柄になっているA株を除外する、◇過去12カ月に売買停止が50日を上回ってはならない――などとする内容が示された。これにより、組み入れ可能な銘柄数は昨年の448銘柄から169銘柄に絞られる結果となったが、こうした見直しによって逆に今回のA株組み入れにつながる可能性は高まったとする向きは多い。

A株の組み入れについては、これまで再三見送られてきたが、今年はすでに組み入れ条件を満たしているとの見方が広がっている。JPモルガン・チェースのアジア太平洋地域副主席、李晶氏は23日、「今回は50%以上の確率で組み入れられる可能性がある」と指摘。「遅かれ早かれ組み入れられるのは間違いない。世界中のファンド・マネージャーは今この機をしっかり捉えるべきで、組み入れが正式に決まった後になって動いたのでは遅い」としている。

中国国際金融公司(中金公司)のアナリスト、王漢鋒氏は今週発表したリポートの中で、MSCIが6月中旬にA株の組み入れ決定を発表した場合、正式に実施されるのは2018年になるとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月24日

 

 

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