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japanese.china.org.cn | 17. 07. 2017

AIIB、一帯一路における真の役割=米メディア

タグ: AIIB シルクロード インフラ 

米フォーブス誌は15日、「AIIB、中国の新シルクロードにおける真の役割」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。

アジアインフラ投資銀行(AIIB)と「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブは、同じ体の2本の腕のように見えるが、実際には絶対にそうではない。AIIBの関係者は「私たちもよく、一帯一路のプロジェクトが目の前にあれば、投資するだろうかとよく問題視する。それが一帯一路のプロジェクトでなくても、投資の可能性はある。一帯一路は中国による、アジアの相互接続を促進する提案だ。AIIBの任務は、インフラを利用し地域の経済発展を促進することだ。自ずと重なる点があるが、双方はそれぞれ独立している」と話した。

中国がAIIBを開業した当時、これは世界の多くのインフラ建設で新たな攻勢を仕掛けるための資金調達手段であり、世界銀行やアジア開発銀行などの伝統的な開発銀行の競争相手になるとされていた。しかし実際には、アジアのインフラ発展には、巨額の資金が必要だ。世界銀行などはアジアでも積極的に事業展開しているが、実際の需要を満たすには程遠いことが問題だ。AIIBは中国による「私たちも一つ作ってみよう」という事業ではなく、アジアの発展にとって非常に必要なものであることが、すぐに明らかになった。国際社会も反応を示した。AIIBの加盟国は80に達し、中には米国と関係の強い英仏独が含まれる。上述した関係者は「この銀行は中国が提唱したが、実際にはアジアのすべての国のため設立された」と指摘した。

当初はAIIBが緩やかな環境と社会基準により伝統的な銀行の力を弱め、アジアのインフラ発展の舞台から押し出すことを懸念する声があった。しかし多くの欧州諸国の加入により、世界銀行に準じる環境・社会・エネルギー基準が担保され、そのような可能性は失われた。

中国はAIIBで最大の投票権を持つが、これは中国側に制御されることを意味しない。同銀行設立の条項については、その他の加入国が中国の発言権を奪うこともあった。さらに新メンバーの加入に伴い、中国がすぐに拒否権を失うという見方もある。

AIIBと一帯一路は最終的に連動し、多くの重要な共通点で融合することになる。しかしこれだけを単独で見ることはできない。一帯一路が世界銀行やアジア開発銀行などの多くの大型インフラプロジェクトとも重なるからだ。例えば西欧―中国西部国際ハイウェイのカザフスタン区間は世界銀行が出資するが、これは同時に一帯一路中部回路のメインルートを担当する。

実際には大型多国籍銀行の多くの発展プロジェクト、政府のイニシアチブ(日本の国際協力機構、インドの南北運輸回廊、ロシアが担当する類似プロジェクトなど)は、同じ努力の一部と見ることができる。これらは西欧とアジアの広い辺境の地を結び、発展させることを目的としている。これは「新シルクロード」の本意でもあり、世界最大の発展事業になる可能性もある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月17日

 

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