忘れがたいこと
——夏占友
1972年9月、中日の国交が正常化され、中国の多くの大学が中日交流の人材育成のための日本語専門学科を開設、筆者もその中の1人でだった。中日国交正常化40周年を記念した「中日国民交流友好年」を迎え、一人の日本語を学び中日経済貿易を専門とする研究者として、まずは心よりお祝いを申し上げたい。
これまでで私にとって最も忘れがたい出来事、それは1978年10月23日の鄧小平副総理(当時)を中心とした中国代表団が日本を訪問し、日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約の交換式を行ったことだ。私自身は公費留学生としてこの偉大な歴史の1ページに参加した。また、幸いにも中国大使館に鄧小平副総理が自らお越しいただきお会いすることができた。
中日平和友好条約が正式に発効してから、中国と日本が再び戦争せず、世世代代に友好関係を続けていくことは、両国民にとって共通の願いとなっている。
私たち現代に生きるものは、先輩たち政治家が私たちのために創り上げてくださったすばらしい土台の上に「争いを棚上げして、共同に開発する」師弟かなければならない。平和友好条約の条項をしっかりと守り、手に手を携えて力を合わせて経済を発展させ、早期にFTA(自由貿易協定)の調印を実現して共に勝ち取っていきたい。