爽やかな秋の季節、中国少年民族楽団擦弦オーケストラが日中文化交流協会の招請に応じて来日し、東京の品川区総合区民会館きゅりあん大ホールで30日夜、新中国成立60周年にちなんだコンサート「青春の聲(ひびき)」を開催した。
中国少年民族楽団擦弦オーケストラは、中国音楽学院附属中等学校の生徒50人で構成され、そのうち40人が様々な二胡を演奏するという
ユニークなオーケストラだ。コンサートは2時間にわたって行われ、中国で有名な「二泉映月」や「月芽五更」などの10曲以外にも、日本公演のために用意した「昴」や「千の風になって」「島唄」「地上の星」他、日本でよく知られている曲を演奏し、中国の伝統芸術である二胡の精妙な魅力を日本の観客に披露した。
中国音楽学院附属中等学校の沈誠校長は「中国少年民族楽団擦弦オーケストラは世界で唯一の擦弦オーケストラであり、13歳から17歳までの生徒が参加している。私たちは音楽を架け橋とし、演奏会や日本の各学校と交流して、両国の若者たちがお互いに理解し、いっそう友好が深まることを期待している」とあいさつした。
演奏を終わると観客たちの拍手が鳴り止まず、数回にわたってアンコールにこ応えた若い楽団員たち。財団法人神林留学生奨学会事務局の布施知子さんはこう話す。「みんなこんなに若いのに、美しい音楽を奏でることができ本当に感動した。今、日本では個人音楽家の公演が多く開催されているが、楽団の演奏会は非常に少ない。中国の楽団が日本に登場するチャンスが次第に多くなることはいいことだと思う。これから両国がいっそう仲良くなり、音楽界はもとより若い世代の相互理解がより深まり、日中友好と日中の文化交流が発展することを期待している」
「チャイナネット」 2009年10月1日 |