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実りの秋、初の日本への旅
発信時間: 2009-12-18 | チャイナネット

9月末、「人民中国」誌と「北京週報」の同僚2人と一緒に、金モクセイの香りがいたるところで漂う東京に来て、2カ月の研修生活を始めた。

大学に入り日本語を専攻として選んだ9年前から、日本に行くことは心からの夢だったが、あいにく何度も何度もチャンスがすれ違い、今回が初の日本への旅となった。

 

活発な文化交流

招待先だった『人民中国』雑誌社の東京支局は内容豊かな研修を用意してくれ、そのおかげで私たちは日本の様々な人たちと幅広く交流することができた。

この研修中に私が感じたのは、中日友好に力を捧げたいと思っている日本人がとても多いということだ。この短い2カ月の間に、江東区や中央区、大和市の日中友好協会など、一連の友好団体や組織の人たちと、今の両国関係に関する考えや将来への期待などについて深く話す機会があった。友好協会の会員たちは、中国の文化や歴史が好きだから、あるいは中国で滞在したことがあり中国とのゆかりを絶ちたくないと言う人がほとんどで、自分たちの周りには中国に親近感を感じている人も多く、友好の輪を広げるために努力していると話した。

また中日間の文化交流が盛んに行われていたことも印象深かった。中国の民族音楽会、少年民族楽団のコンサート、梅蘭芳芸術展、中日共同制作の映画試写会など、こうした様々な文化交流活動は毎日といっていいほど行われている。

特にコンサートはどの会場も超満員で、演奏が終わると拍手が鳴り止まず、出演者たちが何度も何度もアンコールに応えるという状態だった。日本には中国の民族音楽が大好きな人が大勢いるそうで、音楽を架け橋にすればどんな交流活動も順調に進み、国境を越える音楽は両国国民の心の距離を縮めるだろう。

 

取材の難しさを体験

チャイナネットは世界に中国の情報を発信しているポータルウェブサイトだが、客観的な内容でいかに読者のニーズを満足させるかは、いつも私たちの頭を悩ませる。今回は神奈川新聞社と共同通信社、サーチナを見学し、色々勉強になる点も多かった。共同通信社は中国語のサイトを新しく作り、対中PRを強化して中国のネットユーザーの獲得を狙っている。チャイナネット中国版にとってはライバルの登場だ。

取材も研修の重要な一環で、在日本中国大使館が開催した新中国成立60周年祝賀レセプションなど大きなイベントのほかにも、日本で活躍している中国企業や普通の日本人に取材をしたが、同時に取材の難しさも体験した。

「日本における中国の薬膳」という特集を作るために、ある医学協会で栄養士をしている村田さんを取材することになった。薬膳のことをほとんど知らない私は、資料を調べて質問を準備した。いつもの取材では自己PRが上手な政治家や企業家の人が多く、どんな質問でもどんどん答えてくれる、しかし村田さんは違った。専門用語で埋まった文章を用意し、それ以外のことはほとんど話さない。このような状況はいままで経験したことがなかったし、私自身、日本語に自信があるわけでもないので、非常に緊張して取材はなかなか進まなかった。

結局、取材経験豊かな別の仲間の助けで、私たちが知りたい内容をもう一度村田さんに準備してもらうようお願いして、次回の取材を約束した。本当に忘れられない経験である。

 

自分の目で観察

中国には「万巻の書物を読み、万里の路を行く」ということわざがある。古今東西を問わず広く多くの書物を読み、多くの地域を歩き回って、自分の目で観察すべきだという意味だ。私は週末や休みの時間を利用して、東京の多くの場所や北海道、京都、仙台などを回った。そして自分の目で見て、日本の伝統文化や旅の面白みを味わい、見聞を広めながら日本に対する新しい印象を得た。

 

この特集は、この2カ月の研修活動を思いつくままに記録したもので、読んだ方が少しでも興味を持ってくれれば非常にうれしい。

「チャイナネット」 2009年12月18日

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