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温家宝総理の訪日は困難な課題を背負った旅 アメリカ紙
発信時間: 2009-02-03 | チャイナネット

アメリカ紙『ワールドニュース』は先般社説を掲げ、温家宝総理の訪日は、話題が単純で、スケジュールも気軽なものであると見えるが、実はきわめて困難な課題を背負った旅であるという見方を示した。その主な内容は次ぎの通り。

今回の温家宝総理の訪問は、中日関係が膠着状態に陥って以来の安倍首相の昨年の「砕氷の旅」の後における答礼の訪問で、中国の総理の7年ぶりの日本訪問となるものである。今年、「調和の取れた世界」というコンセプトを広めることが中国の外交の基調となり、中国のトータルな外交の配置状況も大きな調整を行われることになった。温家宝総理の訪日は、まさに中国の国際戦略の転換の一環となるものであり、今年の胡錦涛主席のアフリカ訪問及びロシア訪問に続く3つ目の外交行動となるものである。

今回の訪問が極めて重要なものとなる理由は、今年が一連の歴史的出来事の記念すべき周年に当たるからである。今年は中日国交正常化35周年にあたり、「七・七事変」と「南京大虐殺」70周年にも当たるので、中日関係の調整は、差し迫った課題となっている。

今回の温家宝総理の訪日は、1日の努力でできるものではなく、ほぼ一年間用意された結果である。中国の国際戦略は、国際社会で一連の長期発展の戦略関係を構築し、安定した国際的関係の枠組みを構築し、外交の安定的発展を通して、中国の経済及び社会の発展、大国の発展のための外部環境を創り出すことである。現在までのところ、中国はアメリカ、ロシア、EU、中央アジアなどの国・地域と基本的な戦略関係を構築しているが、日本との関係には何度が曲折と緊張した局面が現れていた。

世界諸国が温家宝総理がどのように「氷を融かす」かということに注目している際、温家宝総理にとっての急務は、日本側が「戦略的互恵関係」を打ち出した後、中日両国の戦略的互恵関係の内容について日本と合意することにある。今年の3月に、温家宝総理は、中日の間で、長期的、安定的かつ健全な友好協力の関係を構築したいことを明らかにした。

どのように最後の内容を決めても、戦略的関係の構築は、中日関係の改善と発展のための道路を切り開き、歴史問題、釣魚島の主権の問題、東海問題など一連の紛争の緩和のための雰囲気を創り出すに違いない。

「チャイナネット」2007年4月15日

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