外交部の劉建超報道官は9日の記者会見で、中国台湾地域の漁民が釣魚島（日本名・尖閣諸島魚釣島）近海で日本に強制的に排除したことについて、記者の質問に答えた。

――報道によると9日午前、釣魚島近海に中国台湾地域の一部漁民が集結し、日本海上保安庁の巡視船が同海域で操業する台湾漁船を強制的に排除したことに対し、抗議活動を行った。中国はこれをどう論評するか。

釣魚島とその付近の諸島は古来、中国の領土であり、中国はこれに対して争う余地のない歴史的・法的根拠がある。釣魚島近海は中国の漁民の伝統的な漁場であり、日本側が同海域で正常に操業する台湾漁民を強制的に追い払ったことは、中国の主権と権益に対する侵害だ。中国はこれに強烈な不満を表明し、すでに日本に申し入れを行った。日本が中国の関心事を強く重視し、関連問題を適切かつ慎重に処理するよう求める。

「人民網日本語版」2005年6月10日