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王毅氏の駐日大使着任 中日関係の改善に期待
発信時間: 2009-02-06 | チャイナネット

日本の小泉純一郎首相が靖国神社を参拝し続けるために、中日関係の悪化は深刻なものとなり、両国関係はほとんど凍り付いている。こうした非常に敏感な時期に、中国は外交部前副部長の王毅氏を駐日大使に派遣した。これを機に両国関係が改善へ向かってほしいとの中国側の期待の現れである。

中国の新しい駐日大使、王毅氏は9月10日、東京に到着した。王氏は北京を出発して赴任する前、中国側記者のインタビューに応じた。王氏は日本へ赴任する心境として「謹んで職責を尽くし、国の恩に報い、人民のために、積極的に切り開いて恥ずかしくない仕事をしていきたい」と語った。

中日関係について王氏は「数十年の努力を経て、中日関係はすでに良好な政治的基礎、経済的基礎、民間交流の基礎を築いた。もちろん、両国間にはいくつかの問題が存在する。今回の赴任によって、大使館の全職員と共に、外交部の指導の下で、中央政府が定めた対日政策方針に照らして、積極的に、広範に日本の各界と接触していきたい。

小泉首相は2001年の首相就任以来、これまで首相公式訪中をしていない。中日両国はここ3年間、政府首脳による相互訪問を行っていない。こうした状況は1972年の中日国交正常化以来、初めてのことだ。両国政府首脳による相互訪問の中断は、両国関係がある程度の停滞、後退している現れと言わざるを得ない。

昨年から現在にかけて、中日間には摩擦が非常に多かった。斉斉哈爾(チチハル)の旧日本軍毒ガス漏れ事件、珠海の日本人集団買春事件、釣魚島(日本名・尖閣諸島魚釣島)上陸事件、小泉首相の靖国神社参拝、日本の平和憲法改正の動き、東中国海の石油・天然ガス開発をめぐる主権論争、そしてつい最近のサッカー・アジアカップ中日決勝戦での不愉快な事件と、両国関係は日増しに緊張している。中日関係は膠着した局面の打開が急務だ。

王氏は今年51歳。北京第二外国語学院を卒業して日本語に精通している。89年から94年まで在日中国大使館に参事官と公使として勤めた。中国外交界きっての著名な「日本通」だ。

「人民網日本語版」2004年9月14日

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