よりまして、僕の経営学的観点では、今回の「反日暴動」の局所部分的結末は、経済的合理性よりも心理的調和性の要素が強く出る中小規模の国際企業の企業行動における転換点を迎えさせるきっかけとなったという捉え方をしています。ただし、あくまでもこれまでの「経済的不合理性」の時間的蓄積のもとに、今回の暴動が「心理的後押し」となったというそれぞれ独立的であったという捉え方は重要なこととおもいます。
「中国生産単純輸出モデル」はついに心理的にも終焉を迎え、少なくとも「中国生産中国販売モデル」か、「中国外生産中国販売モデル」の選択ということになっていくのではないでしょうか。大企業のデータは捉えやすいのですが、中小企業のトレースは日中両国の実質的経済交流の行方をみるために非常に重要であったりします。
ポスト反日暴動の日中両国に関わる日系中小企業の企業行動はとても興味深いテーマなので、着目していきたいですね。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年10月19日