文潔若:より多くのよりよい日本文学作品の翻訳で友好を進めたい

发布时间: 2012-12-07 | 来源: japanese.china.org.cn

 

文潔若氏に「翻訳文化終身成就賞」の名称称号が贈られた。

 

12月6日、北京で開催された中国翻訳協会設立30周年記念大会において、中国外文局と中国翻訳協会の主催による全国翻訳座谈会が行われた。席上、翻訳作業の中国の対外交流や国としてのソフトパワーの構築における重要な役割をさらに明らかにするため、中国と外国の交流促進に突出した貢献をした翻訳作業に携わる人を宣揚しようと、中国の著名な翻訳家で中外文化交流の専門家である唐笙氏、潘漢典氏、文潔若氏、任溶溶氏に「翻訳文化終身成就賞」の名称称号が贈られた。

中国網(チャイナネット)は、今回「翻訳文化終身成就賞」の受賞者の1人である中国作家協会会員、日本文学研究会理事である文潔若女史に独占インタビューを行った。文潔若女史は、中国で個人として日本語作品を最も大量に翻訳している翻訳家だ。半世紀にもわたる長い間、文女史は前後して長編小説14作品、中編小説18作品、100を超える短編小説を翻訳し、その翻訳文字数はゆうに800万字を超える。中国の読者に広く知られている日本の作家、井上靖、川端康成、水上勉、三島由紀夫などの作品はすべて彼女の翻訳によって中国の読者に紹介されたものだ。また、文女史は中国の著名な翻訳家で作家でもある蕭乾先生の夫人でもある。

先日発表された「中国市場における外国作家印税番付」では、中国で相変わらず人気がある村上春樹のほか、ミステリーの神様である東野圭吾、女流作家の黒柳徹子、「アジアイラストレーターの女王」たかぎなおこなど5人がランクインし、ランキング上位15名のうち、3分の1を占めた。

日本文学作品の代表的翻訳家として、日本人作家の作品が中国人読者に受け入れられている状況をどう見るか質問したところ、文女史は「中日両国の文化は源流を同じくし、文化的に親近感があることから、両国の国民はお互いの文学作品を受け入れやすいのだと思います。これはとてもよいことです。」と感想を述べた。最近の「釣魚島領土問題」による好ましくない影響で中日両国の国民が相互理解や交流において多くの問題が発生している状況について話が及ぶと「最近、日本の大学の招待で日本に視察に参りました。創価大学の学生たちが中国の国旗を手に歓迎してくれ、非常に感動しました。しかも、日本の大学も私とともに日本の有名文学作品のさらなる翻訳をサポートしようとしており、両国民間の友好と交流の希望は止まることはないと感じました。」と語った。そして、「私は何度も日本に行っていますが、一度たりとも友好的でない雰囲気を感じたことはありません。私自身がさらに多くの日本の文学作品を翻訳し、中国の読者や友人たちに紹介していくことで、両国の民間文化交流を促進していきたいと願っています。」と決意を述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月7日