北京で全国通訳コンテストが開催

发布时间: 2014-11-17 | 来源: japanese.china.org.cn

 

11月15日、中国通訳協会と北京第二外国語学院が共同主催し、イオングループがメインスポンサーを務める「イオンカップ」第7回多言語全国通訳コンテストが北京第二外国語学院で開かれ、28人の選手が参加した。

多言語全国通訳コンテストはこれまでに6回開催されている。今年の第7回のコンテストは、北京第二外国語学院成立50周年に合わせ、インターネットで予選を行う形で実施された。日本語学部の王先生により、今回のコンテストに参加する選手の範囲が全国に拡大し選手数が増えたため、本戦の前にインターネットで予選が行われたというわけである。

日本語のコンテストは同時通訳と逐次通訳に分けられ、午前中の準決勝のあと、それぞれ6人が午後の決勝戦に出場した。今回のコンテストの最高レベルの通訳を拝聴しようと、午後も会場前には早くから見学者が列を作り、午後1時40分の開始時には会場後方は立ち見する学生で溢れかえった。

午後の激戦の末、京第二外国語学院と北京語言大学の選手が今コンテストの逐次通訳と同時通訳でそれぞれ優勝した。

コンテストのあと、中国網は審査員の塚本慶一氏を取材した。今回、選手は増えたが、通訳の質は高まり、ネットでの予選の成果が認められたといえる。中日間の交流における通訳コンテストの役割について、塚本氏は「多くの方にチャンスを与える活動である。結果として意欲につながり、選手は日本語を生かしたいと思うようになる。今回の通訳コンテストは多くの若者に通訳への興味を抱かせ、勉学に励もうと思わせるものである」と語った。また、全体の質は高まったが、内陸部と沿海地域を比べるとやはり差があるという。

また、中国の通訳教育について、「中国は教育の面で工夫を重ね、いろいろなコンクールを通じて学生たちに自分の能力が認められる場を与えることが非常に大事である」と、成果を語った。

大きな成果を上げたにも関わらず、通訳を勉強する学生や中国の通訳教育にはまだまだ改善の余地があると塚本氏は考えている。「技術的には非常によいものを持っている。ただし、日本語的な表現、日本人が聞いて違和感がなくすんなり受け入れられるような発音、そしてパフォーマンスに若干壁がある」とした。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月17日