ロシア・インド・イラン「北南回廊計画」
「北南回廊計画」はロシア、インド、イランの3カ国が2000年に提起し、南アジアを経由して中央アジア、コーカサス、ロシアからヨーロッパに至る貨物輸送回廊の建設を目指すものである。「北南回廊」は全長5000余キロメートルを計画している。この回廊が完成すると、現在のユーラシア運輸路線に比べて40%短縮され、輸送費も30%減少すると見られている。この輸送回廊は、フィンランド湾に位置するサンクトペテルブルクから始まり、ロシア南部カスピ海の北に位するアストロハンを経て、カスピ海をまたいでイラン北部のノウ・シャール港から同国南部の港湾都市アッバースに至り、さらにオマーン湾を経てアラブ海からインドのムンバイに至るというもので、道路、鉄道、海運など様々な形がある。この運輸回廊は、インド西海岸の港とアラブ海に面しているイランのアッバース港、チャー・バハール港を結びつけたものである。この計画が提起されて以来、資金の停滞や政治上の食い違い、とりわけ中核的地位にあるイランが日増しに消極的態度をとるようになったため、計画は進捗せず、かなり時間がたっても、各方面は実際の運営案について共通認識を得ていない。2011年、インドがこの計画について積極的姿勢を示したことから再び動き出した。近年、すでに中央アジア地域の国々を含む16カ国がこの計画に参加している。しかし、インドが積極的に進める「北南回廊計画」は、パキスタンとの潜在的衝突により、前途は明るいものではないと見られている。
俄印伊“北南走廊计划”
“北南走廊计划”最早由俄罗斯、印度、伊朗三国于 2000 年发起,计划修建一条从南亚途经中亚、高加索、俄罗斯到达欧洲的货运通道。“北南走廊”规划全长5000多公里,预计建成后较现在的欧亚运输路线缩短40%,其运费也将相应减少30%。该运输走廊将北起芬兰湾的圣彼得堡,经俄南部的里海港口阿斯特拉罕,跨里海至伊朗北部的诺乌舍赫尔港,再南下至伊朗南部港口城市阿巴斯,穿过阿曼湾,最后经阿拉伯海抵达印度港口孟买,其中包括公路、铁路、海运等多种运输形式。该运输走廊计划将印度西海岸港口和伊朗在阿拉伯海的阿巴斯港和查赫巴尔港连接起来。该计划自提出以来就因资金迟滞、政治分歧,尤其是处在核心位置的伊朗态度日渐消极而一直进展缓慢,以至于在相当长时间里,各方都没有就实际运作方案达成共识。2011年,印度的积极推动使该计划得以重获生机。近年来,已经有包括中亚国家在内的16个国家参与到这个项目中。但是,印度积极推动的“北南走廊计划”因其与巴基斯坦的潜在冲突,发展前景不被看好。