ヨーロッパ「南エネルギー回廊」
「南エネルギー回廊」――「南回廊ガス管路ネットワーク」ともいう――は、EUが呼びかけた大型重点プロジェクトで、天然ガスを一国のみに依存するのではなく、ヨーロッパのエネルギー供給ルートの多様化を実現することを旨とする。EUは関係国と何年も交渉を重ねた後、2008年にナブッコ天然ガスパイプラインを主とした「南エネルギー回廊」ガス管路ネットワークの建設を提起した。ナブッコ天然ガスパイプラインプロジェクトは、EUの投資による全長3300キロメートルのパイプライン建設プロジェクトで、カスピ海地域の天然ガスをトルコ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを経てオーストリアに送った後、さらに他のEU諸国に送ることを目的としている。このプロジェクトの総投資額は79億ユーロで、天然ガスの年間輸送能力は310億立方メートルに達する。現在、ヨーロッパ「南エネルギー回廊」構想はガス源の選択やパイプラインの国境通過、国際環境などの面での阻害要因が依然多く、天然ガス供給計画が遅々として進んでいないことから、EUのエネルギー安全の実現はまだ先のことだろうと見られている。
欧洲“南部能源走廊”
“南部能源走廊”也称“南部走廊输气网”,是欧盟一直倡导的大型重点项目,旨在减少对单一国家的天然气依赖,实现欧洲能源供应渠道的多元化。欧盟在与相关国家谈判多年后,于2008 年提出建设一个以纳布科天然气管道为主的“南部走廊”输气管道网络。纳布科天然气管道项目由欧盟投资,全长约 3300 千米,目的是将里海地区的天然气经土耳其、保加利亚、罗马尼亚和匈牙利输送至奥地利后,再输往欧盟其他国家。该项目预计投资总额为 79 亿欧元,年输送天然气能力为 310 亿立方米。当前,欧洲“南部能源走廊”构想在气源选择、管道过境以及国际环境等方面依旧存在诸多掣肘,供气计划障碍重重,欧盟实现能源安全之路任重道远。