トップダウン設計と「踏み石を探りながら川を渡る」との関係を適切に処理する
トップダウン設計と「踏み石を探りながら川を渡る」との関係は、改革を全面的に深化させる上で把握しておくべき重要な関係の一つで、習近平総書記が提起した。「踏み石を探りながら川を渡る」は、中国の国情に合致し、中国の特色が豊かな改革手法である。中国の改革開放には先例がなく、参考にできる既存の経験がないため、一歩進むごとに様子を見て、逐次模索していく必要がある。しかし、改革開放が進むほど、解決すべき難題も多くなるので、「踏み石を探りながら川を渡る」のを堅持し続けると同時にトップダウン設計もしっかり行う必要がある。トップダウン設計は全局性と戦略性に関わる事柄に目を向け、系統性を強調し、制度づくりに力を入れる。トップダウン設計と「踏み石を探りながら川を渡る」やり方は、弁証法でいう対立物の統一である。断片化した改革を改めなければ、改革を続けることは困難である。改革の道のりで「踏み石を探りながら川を渡る」という手法をなくして、トップダウン設計の現実との結びつけまたは修正もできなくなる。